独学1年の司法書士試験 ~資格試験アルティメット合格方法論~

主に司法書士試験を扱います。司法書士試験にほぼ独学1年合格した管理人(HN:九条)が、各種資格試験の独学の勉強方法と教材を提供!

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【司法書士試験】独学 VS 予備校

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こんにちは。九条です。

タイトルの通り、独学と予備校のメリットとデメリットを考察します。

最初にお断りしておきますが、私は殆ど予備校を利用していないので、比較しての断定はできないかもしれません。本記事は、あくまで私の憶測を含めた、考察や意見に過ぎません。

今回の記事はいずれ書かなければならないと思っていましたが、長くなるのでついつい、後回しにしておりました。

気合を入れて書かせていただきます。

前提

この記事の前提として、独学の定義と管理人の独学の程度を示しておく必要があります。この記事に記載しておりますので、まだお読みでない方は先にこちらをお読みください。

再度になりますが、独学をあまり推奨はしませんが、法書士試験は独学で合格可能です。

もちろん全ての人が独学で合格できるとは申し上げません。おいおい記事にしようと思いますが、予備校の基礎講座を使う方が向いている人もいるでしょう。

ちなみに私は「独学でも」合格できた。という言い方は好きではありません。「独学だから」合格できた、という方もいると思うのです。私が予備校の基礎講座から受講していたらどうなったかは誰にも分かりませんが、合格できなかった可能性も無いとは言えません。掲示板等を見ていると「司法書士試験は独学じゃ無理、予備校にしとけ!」という発言をよく見かけますが、予備校が独学より常に優れているとは限らないと思います。

ただ、これは本当に個人個人に向き不向きが有ると思います。「費用」のところでも述べますが、選択を誤ると大きな損失を出す可能性もありますので、自己責任の下、よく考えてから選択してください。

この先を読む方は、「はじめに」の「免責について」を参照した上で読んでください。

参考記事

司法書士試験は独学で合格できる試験ですか?

まとめ

長いので最初にまとめを配置させていただきました。


 

予備校を使う最大のメリットは、バランスの良いテキストが手に入ることである。

予備校を使う次点のメリットは、後程記事にする。

以下、独学と予備校の比較を列挙する。

  • 費用⇒独学圧倒的有利
  • 講師の講義を聞けること⇒どちらとも言えない。
  • 勉強方法⇒どちらとも言えない。
  • 質問ができること⇒どうでもいい。
  • 法改正に対応していること⇒予備校若干有利~どうでもいい。
  • 質の良い問題(いわゆる y軸の意味で難しい問題)予備校有利
  • 通学時間⇒独学圧倒的有利
  • 予備校独特の余計な教材⇒独学若干有利~どうでもいい。

 

予備校を使う最大のメリット

予備校の基礎講座の場合、バランスの良いテキストが手に入ります。

予備校を利用する真の目的は、講義よりもむしろテキストです。

テキストにはちょっとしたジレンマがあります。

  1. 情報量が多いテキストは、講師が情報を絞り込む指示をしなければ使いにくい。
  2. 情報が絞り込まれているテキスト(いわゆるまとめ本)は理解に向かないため、講師が分かり易く説明しなければならない。
  3. 分かり易いテキスト(独学者に向いているテキスト)は、情報量が少ない場合がある。または、まとめ本としては使いにくく、何らかの方法で補完する必要がある。

1. は特に初心者向け講座、2. は中上級者向け講座に当てはまります。

予備校を使うメリットは 1. または 2. の役割を講師が行うため、テキストの使い勝手が向上することです。先に述べた「テキストが手に入ること。」というのは厳密な言い方ではなく、市販教材を買えば情報量が多いテキストやまとめ本を入手することができます。しかし、講師が付いていないと使いこなしが困難になることが予想されます。

私は 3. を選びましたが、補完に苦労しました。

予備校を使う次点のメリット

これは長くなるので、後程記事にしようと思います。

独学と予備校の比較

費用

これは説明するまでも無いでしょう。

司法書士試験の講座は予備校の講座の中でも特に高価な部類になります。

独学であれば模試を取っても10万円以内に抑えられると思いますが、予備校を利用すると、最低でも20万円(有名どころなら40万円+α)になります。

また兼業受験等、長期的なプランを組んでいる場合は、毎年講座を取り直すのか?という問題があります。この点、独学であれば、法改正のあった部分だけテキストを買い替えれば済みます。

ただ、考慮していただきたいのは、人には向き不向きがあることです。仮定の話ですが、予備校へ行けば1年で合格できた人が、独学を選んだばかりに3年かかったとすると、大きな損失となります。専業受験かつ、前職が正社員の場合、2年間働けば最低でも400万円は稼ぐことができると思いますが、それがそのまま損失となります。この400万円に比べれば予備校代の40万円は安いものです。また、2年分の時間も損失となります。(時間的な損失の方が重大です。)

先にも述べた通り、この選択は自己責任の下、慎重に行ってください。

講師の講義を聞ける

上記の通り、テキストを補完するという意味では役に立つと思いますが「司法書士試験以前に、そもそも講義に向いていない人」もいます。

私はテキストを読むのは得意で、何時間でも集中して読んでいられます。しかし、講義を聞くのは苦手です。

中上級者向け講座を受講していたと申し上げましたが、講義を聞くとボケーッとしてしまう瞬間がたまにあり、その度に巻き戻しながら見ていました。これでは効率が悪いです。というか、多大なストレスになってしまい、私は短気な方なので、テキストを壁に投げつけてしまったことが有ります。

ちなみに私は、合格後の研修で、予備校の講義と同じ事態に見舞われました。合格後の研修は講義形式のものが多いのですが、講義中にとボケーッとしたり、眠たくなったりして、お恥ずかしい話、内容をほとんど覚えておりません。

講義を聞く方が知識の定着は良いと言われますが、人それぞれです。テキストをひたすら読む方が向いている方もいます。

勉強方法

勉強方法には絶対的な正解がなく、個人個人に合う合わないが有ると思います。とはいうものの、「本試験よりも難しい問題を解くことの必要性」シリーズの記事でも説明したように、大筋で絶対に間違った勉強方法や、最低限やっておかなければならない勉強方法はあります。こういう情報は、本 Web サイトでできるだけ紹介していきたいと思いますが、本 Web サイトに限らず、合格者の体験記を読めば仕入れることができます。予備校を使う場合は、まともな講師であれば、こう言ったことは解説してくれると思いますので、自力で情報収集をしたり勉強方法で悩んだりする必要がありません。

この点を考えると予備校若干有利ですが、誤差の範囲かとも思います。

予備校を利用する場合、細かい勉強方法は講師から指示が有ると思いますが、これが人それぞれ合う合わないが有ると思います。

合う場合は、独学と比べて効率よく勉強できるでしょう。

一方、予備校の場合は、講師が指示したレールに乗ることになりますから、合わない場合の修正が難しくなるという問題があります。

この点、独学の場合は、勉強方法を自分に合わせて好き勝手に選べます。

質問ができる

独学の場合、分からないことが有る場合に質問できないことをデメリットに挙げる方がいます。しかし、質問できることは、大したメリットになりません。

なぜなら、合格に必要な知識はすべてテキスト(+サブテキスト、過去問、および条文)に書かれているからです。

結局これらを全部覚えてしまえば合格する試験です。

背後にある理屈が分からないと覚えにくい?

いやいや、そんなもの要りません。覚えればいいんです。身も蓋も無いなんて考えないでくださいね。

「背後にある理屈が分からないと覚えにくい。」なんて言っているようでは、先行き不安になります。とにかく覚えるしかないんですこの試験は。

背後にある理屈を知ったところで試験には出ない余計な知識がひとつ増えるだけです。

そして質問すればするほど、本当に必要な勉強をする時間が無くなります。

というか、合格者や講師でさえも「背後にある理屈」なんて知らないことが有ります。(他の資格試験なら事情が違いますが、司法書士試験はそんなものです。)私も知りませんでしたが、合格しています。司法書士試験は基本的には覚えるだけ、ただひたすら単純作業です。

それでも最低限必要な「背後にある理屈」はありますが、それらは全てテキストに記載されており、何の問題もありません

質問可能!はどこの予備校も売り物にしますが、どうでも良いというのが私の意見です。

※最近ではスタディングさんのように、質疑応答は無駄だとして、それを省くことで低コストを実現している通信講座もあります。

法改正に対応している

司法書士試験に限らず、法律系資格では法改正に対応しておくことが重要だと言われます。

これは予備校に「若干」軍配が上がります。法改正については講義で解説してもらえます。私が受講した上級者向け講座の「択一直前総整理講座」も法改正の解説はありました。

しかしですね…

身も蓋も無いこと言いますよ。

法改正が有る場合は、テキストが改版されます。独学の場合はそれを買えばいいんです。私が受験した年は会社法改正がありましたが、テキストが改版されてくれたので、買い直しで対応しました。

しかも、その法改正は本試験にはほぼ出題されませんでした。試験全体で1肢出題されましたが、組み合わせ問題なので、他の肢の正誤が確実に判別できるなら正解できた問題です。

ただ、試験直前になっての細かい突発的な改正については、なかなか独学では対応しにくいと言えます。

しかしですね…

重ねて身も蓋も無いこと言いますよ。

そんな細かい法改正が試験の点数に影響するとしてもせいぜい1問(3点)です。

私は、合格点に大幅に上乗せしておりますので、法改正で3点失点したところで合格に影響が無かったことになります。(誤差の範囲です。)

無茶苦茶な意見に思えるかもしれませんが、細かい法改正なんて気にしている暇が有ったら、その時間で今お手持ちのテキストを読み、過去問を解きましょう。

ただ、この考えはものすごく賛否が分かれると思います。「0.5 点足らずで落ちた。」と言うお話もお聞きするからです。

独学で、法改正がどうしても気になるようであれば、講師のブログに大抵のことは書いてあるので細かくチェックしておけばいいでしょう。

以上、まとめると、法改正は独学者には不利になりますが、誤差だと考えます。

改正対応!はどこの予備校も売り物にしますが、どうでも良いというのが私の意見です。

※しかしながら、2020年度以降の民法改正は余りに大規模なので無視できないのも事実です。対策せずに挑むと、誤差の範囲では済ませられない程失点する可能性が高いです。それでもテキストの改版はされていますから、そちらを買えば済む話だという結論には変わりありません。

質の良い問題

これは「本試験よりも難しい問題を解くことの必要性、自作教材のコンセプト」のシリーズの記事で散々説明しています。まだ読んでいない方は先にこちらをお読みください。


 

【司法書士試験】本試験より難しい問題を解くことの必要性①

【司法書士試験】本試験より難しい問題を解くことの必要性②

【司法書士試験】本試験より難しい問題を解くことの必要性③

【司法書士試験】本試験より難しい問題を解くことの必要性④

【司法書士試験】自作教材のコンセプト


 

質の良い問題とはこれらの記事で説明している y軸の意味で難しい問題のことです。

勉強方法の大枠という視点で言うなれば、予備校が指導すべき点は大きく4つあると考えます。(私は予備校の講義をほとんど受けていないので、憶測でしか言えませんが…)。言い方を変えるなら、これらの指導を受けられないことが独学の不利な点となります。

予備校を利用する場合、講師から次のような説明が有るはずです。

●完全暗記の必要性そのものを説明する。
●テキストを読み込むだけでも理解できる分野(暗記が必要ない分野)を明らかにする。(y軸の意味で難しい問題を解く必要が無い分野もあります。)
●完全暗記までは必要ないが暗記が必要な論点を指摘し、覚えるべきポイントを明らかにする。言い方を変えるならば、問5のような問題(y軸は高いが易しめの問題/会社の解散原因)を出題する。
●完全暗記が必要なのはどの分野なのかを説明する。言い方を変えるならば、問6(ある分野の論点を全て説明)を、解けるようにならなければならない分野を明らかにする。

これは明らかに予備校有利となります。

ただし、独学の場合でも効率は悪くなるものの、工夫すればどうにかなります。これも上記の記事で解説しております。

通学時間

通学受講の場合に問題となります。

これは全く説明する必要がありません。

ただし、「電車の中でも工夫して勉強できるよ!」という方にはあまり問題になりません。

ちなみに私は、電車の中で勉強するのは非常に苦手です。私のような方は特に独学有利になるでしょう。

予備校独特の余計な教材

予備校の講座を取る場合、余計な教材が付いて来ることが有ります。

  • 答練
  • 長すぎる解説
  • 講師の趣味教材

学習が進んでくると、こういう教材が余計なものであることが分かるのですが、学習が進まないうちに、こういう教材を突きつけられると、まずいことになると思います。こういう教材はちゃんと基礎が身に付いている人が+αとしてやるものですが、こういう教材に気を取られると、更に基礎を身に付ける時間が奪われてしまうからです。(これは「ほぼ」独学の場合と基礎講座を取る場合の両方に言えることです。)

これらの教材を捨てる判断ができれば良いのですが、なかなかその判断が難しい方もいらっしゃると思います。講座を取った以上はやらないと損だという心理が働きますからね。

こういう教材にかまける必要が無い点は独学有利になるかもしれません。

答練

司法書士試験合格には答練が必要だという考え方が支配的です。

しかし私は、答練無しで合格点に大幅に上乗せして合格しているため、答練の必要性には懐疑的な立場です。少なくとも択一の答練は要らないと考えます。一方で、記述はテキストと過去問だけでは足りないと考えており、上級者向け講座か答練を受けておいた方が良いと思いました。

まあ、講座を取ったからと言って受ける義務はありません。必要ないと思えば放棄してしまえばいいのですが、なかなか心理的に抵抗が有るでしょう。これも講座を取った以上はやらないと損だという心理が働きますからね。

独学なら答練にかまける必要がありません。

長すぎる解説

模試や答練や過去問の解説は基本的に読むものじゃありません。しかし予備校の問題には長い解説が付き物です。もちろん、読まなきゃいいのですが、読まなきゃ気が済まないクセのある人には独学有利になると考えられます。

合格レベルにある方にとって、司法書士試験の問題は次の3つのいずれかになると思います。そして、合格レベルにある方は、問題が3つのうちどれなのかを瞬時に判断できるはずです。

  1. 解説を読むまでも無いほど簡単な問題
  2. 明らかに試験範囲外だと感じる奇異な問題
  3. 些細だけど本番の試験に出そうだと直感する問題

合格レベルにある方なら、3. の問題を見たとき直感が走ります。

問題の解説は読まないのが基本です、絶対に正解すべき問題、明らかに試験範囲外の問題、これらが問題の多数を占めていますが、これらの解説を読む必要はありません。時間の無駄です。間違えた肢や、些細だけれど試験に出そうな肢だけに絞って解説を読めばいいのです。

独学の場合、長すぎる解説に遭遇する機会は少ない(合格ゾーンぐらい)ですが、予備校の場合は、長い解説を目にする機会が増えると思います。

講師の趣味教材

具体的に名指しはしませんが有ると思います。

これも講座を取ったからと言って受ける義務はありません。必要ないと思えば放棄してしまえばいいのですが、なかなか心理的に抵抗が有るでしょう。これも講座を取った以上はやらないと損だという心理が働きますからね。

独学ならこういう教材にかまける必要がありません。

環境

これは、自室とか教室とか図書館とかそう言うお話ではありません。司法書士試験を取り巻く環境のお話になります。

現在の環境では、オートマシステムという独学者にも極めて分かり易いテキストが出版されています。これも独学には大きな追い風になっています。

この他には伊藤塾さんの必出3300選という教材もあります。こちらも独学者には大変使いやすい物です。

しかし、今後、環境が変化しないとは限りません。オートマシステムの外販が打ち切られる可能性が無いとも言い切れません。その場合は、予備校有利になることが予想されます。

以上、お話が長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございました。

再度になりますが、私は責任を持てませんので、独学にするか予備校を利用するかの決断は自己責任でお願いします。


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