おはようございます。
九条です。
今回は、司法書士試験に絶対に合格できない人はどういう人なのか?というお話をします。
ツイッターで以前、発言を見るだけで、この人は司法書士試験に合格する可能性があるのか、絶望的なのかがある程度わかるという発言をしたことがあります。
今回は、これについて深く掘り下げてみます。
これは、私以外にも主張しているブロガーはいるのですが、不思議なことに予備校講師はあまり扱わないテーマです。
司法書士試験に合格できない原因は色々と考えられるのですが、ひとつは勉強方法に問題があって、無効な勉強をしているというのがあります。これについては、択一で答練を受けるのは無駄を通り越して有害で、y軸の意味で難しい問題を解くべきという主張を、私は繰り返し展開しています。
また、勉強時間が足りていないという場合もあるでしょう。
ただ、これらの問題は、仮に間違いがあったとしても、途中で是正すれば合格できる可能性はあるのです。
今回は、是正が効かない間違いの話をします。
それは、「初めから受かる気がないこと」です。
この場合は断言して良いですが、絶対に受かりません。
そんな人いるの?と疑問に感じた方もいるかもしれませんが、普通にいると思います。
ベテラン受験生の中にはモチベを喪失していて、「この人は受かる気があるのだろうか?」と思わせてくれる人がいますが、こういう人の場合、何らかの契機で自己変革ができれば合格の可能性は十分にあります。
しかし、「初めから受かる気がない」場合、自己変革も何もありません。
この試験は、絶対に合格するという強靭な意志と確信が無ければ合格できないのです。
これを端的に見分ける発言があります。
ズバリ言うと、合格者に次の質問をする人は絶対に合格できません。
この教材の組み合わせで基準点を超えられますか?
この質問をしたことがある人は絶対に合格しません。撤退を強くお勧めします。
この質問を見て、何の違和感も感じなかった人も要注意です。
言うまでもないですが、司法書士試験の合格条件は基準点に到達したうえで、なお合格点に到達することであって、基準点に到達すること自体は何の意味もありません。
この質問をする人に逆質問したいのですが、「基準点を突破して何の意味があるのでしょうか?」「合格することが目的ではないのでしょうか?」「合格を目指さない資格試験の勉強に、何の意味があるのでしょうか?」ということがあります。
実際にこの逆質問をすると、はっきりと「合格したい。」という意思を回答して来ない人もいますが、これでは絶対に合格できません。
note にも書いたと思いますが、司法書士試験は落ちるか受かるか、0か1の世界です。
基準点に到達すれば、次回の試験では択一が免除されるという制度があるなら別ですが、そんな制度もありません。
本気で合格する気がある人は、次のような質問をします。
この教材の組み合わせで合格できますか?
もっとも、記述で挽回して合格するという自信があって、択一は基準点さえ超えてくれれば合格するという自信のある人の場合はこの限りではありません。しかし、記述で挽回するというプランも無しに、基準点を超えられますか?という質問をする人は絶対に合格できません。
この発言は、基準点を一度も越えられないままベテラン受験生化して自信を喪失した結果出た言葉であればまだ救いがあります。基準点突破という中間目標を設定しないとモチベが維持できないということでしょう。そうであれば全面的に悪いとまでは言えないのですが、初受験からいきなり基準点を超えることを目標に設定する場合、心のどこかで受かる気がありません。
そもそも、合格点を取る勉強方法と基準点を取る勉強方法には大きな開きがあります。テキストと、まとめ本なり過去問なりを適当に5周もすれば基準点には至ると思いますが、合格点に至るためには、テキストの完全な暗記が必要です。
基準点を取るための勉強の延長に、合格するための勉強があるわけではないのです。
以上です。
これ以外にも危険な発言はあるのですが、最も危険な発言を取り上げました。
この教材の組み合わせで基準点を超えられますか?
と発言したことがある方は、本心から本当に合格する気があるのかどうか、一度自問自答する必要があるでしょう。
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