(レビューと感想)魔法少女まどか☆マギカ(まどマギ)『★★★★★(星5)』 ~まどマギとはどんな作品か?ワルプルギスの廻天はどんなお話か?~


おはようございます。九条です。

今回は「魔法少女まどか☆マギカ」(通称:まどマギ)のレビューをさせていただきます。

実は、魔法少女まどか☆マギカのレビュー記事にどの程度需要があるを Twitter でアンケートを取ったのですが、皆さん、全く興味がないようでした。

ただ、私の Twitter のフォロワには法律を勉強している人がたくさんいます。

まどマギは法律(法学)について考える上でも重要な意味を持ってくる作品だと思っています。

私の偏見かもしれませんが、法律(法学)が好きな人にはまどマギを好きな人も多いと思っています。

もしかすると、まどマギに興味が無いというよりは、既に知っているという人が多かったのかもしれません。

色々考えたのですが、本 Web サイトでも取り扱うことにしました。

また、まどマギはネタバレ無しでレビューすることが非常に難しい作品でもあります。レビューと言うよりはあらすじの解説になっている記事も多いです。

そのため、ネタバレ無しのレビュー記事を書くことは意味があると思ったため、そのような方針でこの記事を書くことにしました。

この作品の特徴として、開発陣の構成がそうそうたる顔ぶれで注目を集めたと言うこともあるのですが、その点については他の方が記事にされていますし、省略したいと思います。

なお、この作品は10年以上前の作品ですが、最近になって続編の開発が発表され、注目を集めていますし、私も続編は非常に楽しみにしています。また、最近ではまどマギ10周年で、Twitterで話題になったこともあります。

評価点数

文句なしの★★★★★です。5点満点中5点です。

色々なアニメ、ゲームに接していますが、その中でもストーリーは最高傑作と言っても良い出来栄えになっています。

どの順序で観れば良いのか?

この作品にはテレビアニメ版と、その続編となる映画「叛逆の物語」やその他の派生作品が存在します。

順序については、テレビアニメを観た後に、叛逆の物語を見れば良いと思います。

叛逆の物語はあくまで続編なので、テレビアニメを観た後に見ないとお話について行けません。

本記事では、主にテレビアニメ版のお話をします。

ズバリ何が面白いのか?

まず、この作品についてよく指摘される点として、一見かわいいアニメを思わせるのに、その実、非常に残酷かつ陰鬱な展開をすることがあります。言い換えれば、子供向けを装った大人向けの作品です。

これを象徴する展開として第3話の衝撃性が語られることもあります。

ただし、私は、このことはこの作品の本質部分だとは考えていません。

私がこの作品の本質だと特筆しておきたいのは次の点です。

  • 普通の女子中学生が殺し合いの世界に巻き込まれるというお話の特殊さ。
  • 「暁美ほむら」というキャラの特異性。
  • エンディングの壮大さ。
  • 純愛物であること。

普通の中学生が殺し合いの世界に巻き込まれるというお話の特殊さ。

この作品には、昨日まで普通に生活していた中学生が、一歩間違えば死ぬという殺し合いの世界に巻き込まれるという特殊さがあります。

私が高校生の頃、バトルロワイヤルという映画作品が注目を集めました、その作品にも「昨日まで普通に生活していた中学生が、一歩間違えば死ぬという殺し合いの世界に巻き込まれる」という性質はあります。

そのため、この点だけを持ってそれほど新規性があるとは言えないのかもしれません。

しかし、本作品ではキャラクタの心理描写に焦点が当てられていて、ごく普通の女子中学生が、そのような極限状況で、何を考え、どう行動するのかが、非常にリアルに緻密に描かれています。

もちろん、私にもそんな経験(殺し合いの経験)はありませんが、これを(おそらく)想像で書いてしまった、作者さんの感性は素晴らしいと思います。

「暁美ほむら」というキャラの特異性。

暁美ほむらは、この作品の事実上の主人公だと言えます。特に続編にあたる「叛逆の物語」では、暁美ほむらに大きくスポットライトが当てられます。このキャラに感情移入できるかどうか、このキャラを好きになれるかどうかで、この作品の評価が変わってくると思います。

なお、管理人がこの作品で最も好きなキャラも暁美ほむらです。他のアニメやゲームを射程に入れてもトップクラスに好きと言っても良いかもしれません。

このキャラクタの魅力は色々とあるのですが、詳しいことはネタバレになるため書けません。一言だけ言っておくとすると、物語の展開が進むにつれて、人間的「純粋」さと「執念」が照らし出されていくキャラです。

実は、私は過去に恋人と音信不通になったことがあります。それで、私は1年以上、この方から連絡が来るのを待ち続けたのですが、その間、死んでしまったのではないかとか色々心配しながら待っていたので、非常に辛かったのを覚えています。

これがまさに「執念」ではないかと思いますが、この行動はちょっとした狂気をはらんでいます。暁美ほむらの行動は、私のそれを、はるかに上回る壮大な狂気をはらんでおり、個人的には強く感情移入してしまいました。

もっとも、殺し合いの経験と同様、現実に暁美ほむらと同じ経験をしている人間も存在しないはずなので、リアルも感情移入も無いのかもしれませんが。

エンディングの壮大さ。

これについては、詳しいことはネタバレになるので書けません。

この作品のエンディングはとにかく壮大で、感動する作品になっています。

エンディングは、宗教的な観点や哲学の観点から、様々な考察がされています。

私は、法律(法学)という観点から考察していますが、それについては後ほど述べたいと思います。

純愛物であること。

本作品を一言で言ってしまうとすると百合(女性同士の恋愛)を扱った「純愛物」だと言えると思います。

この観点からも感動したのを覚えています。見た後に純粋に綺麗な気持ちになって、見て良かったと思える内容です。

私は、それほど百合に惹かれる者ではありませんが、それでもこの作品には感動しました。

実は、純愛物と呼べる作品自体がゲームやアニメというジャンルでは珍しいです。

純愛物の作品は通常は純文学小説というジャンルで表現されるかと思いますが、それをアニメで表現したことにも新規性があります。

純愛物の比較的新しく、話題を呼んだ作品として他に「空の境界」を挙げることができます。「空の境界」は純愛物の純文学小説をライトノベルで表現した作品と指摘されることがあります。もし、空の境界の結末が好きならまどマギも楽しめるかもしれません。

エンディングはどう壮大か?

私は、法律(法学)の観点から考察しています。

私のハンドルネームは九条で、これが憲法九条に由来することはプロフィールに書いていますが、私は護憲派の思想を持っています。

憲法については今色々と議論が行われています。

その中には、「この憲法は戦後占領下においてGHQから一方的に押し付けられたものである。」というものがあります。

こうした考えを私は全面的には否定はしませんが、少なくとも日本国憲法というのは、歴史を見るに、第二次世界大戦の多大な犠牲の上に成り立ったものです。もっと言えば最高法規の章の97条の「人類の多年にわたる自由獲得の成果」であるわけです。故に、ただの条文の集まりに過ぎない憲法が尊いのだと思います。

そのため、新たな秩序を打ち立てるには壮大な犠牲と物語を必要とするのであって、憲法の精神を重んじることは、人類の多大な犠牲に対する追悼の意味合いがあると思っています。

実は、私は中学生の頃にこれを知って感動したのを覚えています。私は、何で教科書は無料なのかということを子供の頃に疑問に思いましたが、それについて「教育を受ける権利」という形で伏線の回収が行われます。

まどマギものエンディングもこれを彷彿とさせるものです。詳しいことはネタバレになるので書けませんが、壮大な物語と犠牲の末に新たな秩序が打ち立てられるという構成を取ります。

実は、これが直接の理由という訳ではありませんが、司法書士試験にチャレンジしようと思ったきかっけのひとつにまどマギがあります。まどマギを見たことで、憲法に触れたときの昔の感動を思い出してしまいました。

第3話まで一気に見ましょう。

本作は序盤の展開が子供向けを連想させます。しかし、これは第3話で転機が訪れます。

序盤の展開が退屈に感じる人でも第3話から強烈に引き込まれると言うこともあるかもしれません。

子供に見せても良いか?

この作品を子供に見せて良いかというのがよく話題になります。

それはグロいからとか陰鬱だとか言うのが理由で、レンタルビデオに「この作品は子供向けではありません。」の注意書きがされたことがあるほどです。

しかしながら、グロいと言っても露骨な流血表現があるわけではないですし、それで言えば風の谷のナウシカのような古いジブリ作品の方が、もっと子供にはお勧めし辛いのではないかと思いました。

また、本作品には先ほども挙げた通り、「エンディングの壮大さ。」と「純愛物であること。」という特徴があります。そのため、私はこの作品を教育的価値があると考えており、子供にも積極的に見せて良いと考えています。

もちろん年齢にもよりますが、主人公たちの年齢が中学生であることから、中学生ぐらいの年頃の方なら特に感情移入がし易いと思われ、この年代の方に特に見て欲しい作品です。

それより低い年齢の場合は、見て理解できない可能性が高いですが、見て有害と言うことは無いと思います。

叛逆の物語はどんなお話か?

実は、この作品には、叛逆の物語という続編の映画が存在します。

テレビアニメ版の視聴者の間では評価が賛否分かれる面もありますが、テレビアニメを観た後はぜひこちらも見ておきたいです。

この作品は純愛物の性質が更に強調されており、暁美ほむらの心理描写に強く焦点が当てられます。

特に、キャラクタの心が周囲の風景に投影されるという表現手法が多用されており、友人は「比喩のように見える現実」という言い方をしていました。

テレビアニメ版が法律(法学)をはじめとした、哲学や宗教で解釈される作品なら、続編の叛逆の物語は、純文学的な作品です。

そして、この作品のエンディングも途方もなく壮大で、色々な解釈が可能になっています。

ワルプルギスの廻天はどんなお話か?

実は、叛逆の物語の更なる続編としてワルプルギスの廻天が企画されています。

こちらがどんな作品になるかですが、テレビアニメ版も叛逆の物語も、世界の書き換えや新たな秩序の打ち立て、という壮大なテーマ性がありますので、ワルプルギスの廻天も、そうした方向性で壮大なテーマ性を持つ作品になると予想されます。

また、叛逆の物語を見る限り、暁美ほむらに救いがないと思われる方もいるかもしれませんが、本作では何らかの救済が用意される可能性があります。

まどマギの同人誌

<2021/05/31 追記>

冒頭で、「法律(法学)が好きな人にはまどマギを好きな人も多いと思っています。」と述べましたが、実は、まどマギと法律(法学)をテーマにした薄い本(同人誌)が存在します。

最後に

今回は以上です。

司法書士試験の受験生の方が、勉強の手を止めてまでこの作品を見ることはお勧めしませんが、非常に素晴らしい作品なのは間違いありません。法律(法学)を勉強している人にはいずれ観て欲しい作品です。


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