絶対に司法書士にならない方が良い人

受験以前
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こんにちは。

九条です。

やや挑戦的なタイトルですが、今回は「司法書士にならない方が良い人」はどういう人かということについて私の考えを述べます。

今回は受験勉強の話ではありません。こういう人は司法書士「試験」に向いていないので挑戦しない方が良いよという話ではなく、こういう人は「司法書士」に向いていないという話をします。

さて、いきなり結論ですが、 「司法書士にならない方が良い人」の代表選手は私自身です。

私は司法書士「試験」にはほぼ独学一発で上位合格という快挙をやってのけました。一方で、実務は到底勤まるものではありませんでした。事務所に就職したものの即座にクビになってしまいました。

そこで、この記事では私自身がどういう人間なのか?を考察することで、「司法書士にならない方が良い人」について意見を述べます。

オリジナリティを出すことが苦手。成果を出すことが嫌い。

私はオリジナリティを出すことが苦手です。もっと言えば、成果を出すことが嫌いです。

司法書士試験に合格したのは成果じゃないの?と思われる方もいるかもしれません。一定のルールがあり、目的が超明確にされている場合には良いのです。(司法書士試験はまさにこれです。)しかし、そこにわずかでも自分のオリジナリティを加えて、まだ誰も見たことのない成果物を創り出せと言われると、私はとてつもなく無能と化します。(フリーズします。)

私は元々、プログラマをしていました。プログラマは、成果を出すというよりは、仕様書があって、その仕様通りに作る仕事です。仕様書に欠陥があって、「仕様書通り作れない。」と嘆くプログラマもいますが、それは私に言わせれば無能です。これを言う人に限って、完璧な仕様書があったとしてもプログラムを作れません。結局、そういう人は、プログラミング力の低さを、他人の所為(仕様書を書いた人の所為)にしているだけなのです。

私は、何か明確に指示があって、その通りにやれば評価されるという仕事であれば、高い評価を得ることができます。

特に、プログラミングは科学に基づく実務です。

科学に基づく実務(プログラミング)とは先人の知恵があって、その通りにやればうまくいくことが9割を占めます。

すこぶる高い評価から、周囲の人から、「君は才能がある。」と言われていました。ただ、私はこの評価がとてつもなく不満でした。才能ではなく、学歴(工業高校→大学→大学院と勉強したこと)をそのまま実践し、実務書に書いてあることをそのまま実践し、試験対策問題集に書いてあることをそのまま実践していただけだったのです。こんなものが才能のはずがありません。

私を構成しているプログラミング力はすべて、先人の知恵の模倣でできており、オリジナルと呼べるものが何一つありません。

実際、何か独自のアイディアを求められると途端にフリーズします。

その一方で、高い評価が得られてしまいます。これは、周囲の人には、オリジナリティはあっても「努力」が足りず、オリジナリティを活かすことができていないから、周囲の人に対しては相対的に優位に立ててしまうからです。

何かしらオリジナリティ(=才能)がある人ほど、自分の才能に驕ってしまい、先人の知恵の模倣(=努力)をしないことはよくあることです。

IT業界で、出世している人(高い地位にある人)は何らかのオリジナリティを持っています。例えば、このブログは Twitter で拡散しますが、Twitter もオリジナリティからできた作品です。

こんな経緯から、IT業界で働くことに限界を感じました。

私が理想とする仕事 (オリジナリティと成果を出すことを求められない仕事)

私が理想とする仕事は、次のような仕事だということになります。

  • 六法全書のような分厚い業務マニュアルを渡され、それを暗記すること。
  • 暗記した内容の通りに業務を進めること。
  • 如何にマニュアル通りに仕事をしたかを評価され、マニュアル通りであれば、成果を求められない。
  • マニュアル通りであれば、損害が発生しても構わない。

なるほど、これって司法書士がそのまんま当てはまるんじゃね?と思いました。

司法書士を目指した動機は色々ありますが、そのひとつがこれであったことは間違いありません。

他の動機としては次のようなものがあります。

  • 子供のころから法律に興味があった。(日本国憲法の前文を暗記していた。)
  • 資格を持つことでいつでも会社を辞めていいという状況を作り出したかった。
  • 上司からパワハラを受けており、(ブラック企業に、)法律の力で立ち向かいたかった。
  • 資格という権威を手に入れることで、会社をブラック企業から、良い方向に変えるような立ち回りがしたかった。
  • 悪い意味で技術オタクのレッテルを張られており、周囲の自分に対する評価を覆し、他のこともできることを証明したかった。

さて、話は戻りますが、上で挙げた、司法書士を目指した最大の動機は、司法書士試験にそのまま当てはまります。もう一度書きます。

  • 六法全書のような分厚い業務マニュアルを渡され、それを暗記すること。
  • 暗記した内容の通りに業務を進めること。

ただ、厄介なことに司法書士の「実務」には、そうではない面があります。

  • 如何にマニュアル通りに仕事をしたかを評価されること。
  • マニュアル通りであれば、成果を求められない。
  • マニュアル通りであれば、損害が発生しても構わない。

これらは、実務には当てはまらないのです。

司法書士の何が合わないか

如何にマニュアル通りに仕事をしたかを評価されること。

実務では、生身の人間を相手にしますので、マニュアル通りに行かないことが、たくさんあると考えられます。「考えられます。」という言い方をしているのは、実際には司法書士の仕事をしていないからです。研修がありますが、研修を聞いているだけで滅入ってしまいました。「なんだ、自分の考えていた仕事と違うじゃないか!」という感じです。

司法書士の実務では、毎回、司法書士は色々な目的に直面しておりルーチンワークとは言い難いものでした。

当時、激しい精神疾患があり、寛解もしていなかったので、研修が原因で余計に病んでしまい、途中で研修を抜け出して帰ろうかと何度か思ったほどです。(何とか無事に研修は終わらせました。)

如何にマニュアル通りに仕事をしたかを評価され、 マニュアル通りであれば、成果を求められない。 & マニュアル通りであれば、損害が発生しても構わない。

これも司法書士の実務には当てはまりません。

まず、司法書士事務所に就職すると、電話対応をやりますが、電話対応の「態度」にはマニュアルがありません。社会人のマナーとしての電話対応の本はありますが、無難な事しか書いてありません。読んだことはありますが、電話中に少しでも想定外のことが起きると、パニックを起こし、沈黙してしまいます。

また、上司から電話対応の「感じが悪い」と言われるのですが、それをどうすれば感じが良くなるかなんて、全く分かりませんでした。

プログラミングであれば、望むプログラムが出来上がってこない場合の解決策は、先も言った通り、先人の知恵があり、本になっています。

司法書士試験に合格するのはもっと簡単で、テキストをすべて暗記すればいいだけです。ほとんどの人はテキストの暗記もままらない状況で受験し、しかも相対評価なので、実際には完全に暗記しなくても受かってしまうのです。なんて、甘い世界なんでしょう!

結局、司法書士事務所をクビになりました。

以上から、私のような動機を第一の動機にして司法書士を目指す人は司法書士には絶対に向いていません。趣味検定として受験するなら良いと思いますが、転職を目指すならやめておきましょう。

では、何の仕事が向いているのか?

こうして、司法書士には挫折しました。

では、いったい何の仕事が向いているかと言えば、工場の単純作業のような仕事ではないかと思いました。これは経験がありませんが、RPGのレベル上げの周回作業が苦痛にならないので、向いている可能性はあります。

もう一度書きます。

  • 六法全書のような分厚い業務マニュアルを渡され、それを暗記すること。
  • 暗記した内容の通りに業務を進めること。
  • 如何にマニュアル通りに仕事をしたかを評価され、マニュアル通りであれば、成果を求められない。
  • マニュアル通りであれば、損害が発生しても構わない。

工場の単純作業には、「六法全書のような分厚い業務マニュアルの暗記」がないため物足りなく感じますが、それ以外は満たしています。

今、生活保護間際の暮らしをしていますので、いよいよ困ったら、障害者枠で、単純作業のバイトをやってみようと思います。

他に向いている仕事は無いのか?

実は、よく考えたら、他に向いている仕事がありました。

それは文章を書くことです。

ブログには、自分で言うのも変ですが、いくらかファンがいることが分かっています。

このブログの文章は、誰かの模倣ではなく、自分のオリジナリティから紡ぎ出したものです。

結局、大きく稼ぐことを考えると、自分の筆力を武器に、自分の教材を宣伝して、(そして、最高の教材を作って、)売るということに落ち着いてしまいます。

最後に

九条には、こんな仕事が向いているよ。というのがあれば教えて欲しいです。良いアイディアがあれば、コメント欄から書き込んでくれるようお願いします。

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