夜分遅くに失礼します。九条です。
今回は司法書士試験のプレ模試の話をさせて頂きます。
受験受付の締切が迫っているため、緊急で記事を書かせていただきました。
プレ模試とは
プレ模試とは、通常の模試が5月6月に開催されるのに対して、この時期(3月4月)に開催されるのが特徴の模試です。
現在、伊藤塾さんが「プレ模試」の受験受付をしています。
まだ受付は継続中のようなので、今年7月に本試験を控えている人は、是非プレ模試を受験してみましょう。特に独学の方は受験しましょう。
なお、プレ模試については伊藤塾さんのものでなくても構いません。私の方では把握していませんが、他に実施している予備校があれば、そちらのものでも構いません。(辰巳法律研究所さんも実施していたと思います。)
模試を受ける目的
私は、模試を受験する目的は3つあると考えております。
- 勉強方法に間違いがないかどうかを確認する。
- 高得点を叩き出して自信を付ける。
- 未出の論点を拾う。
特にこの時期は、1番目(勉強方法に間違いがないかどうかを確認する。)が重要です。
今この時期であれば、模試の結果が振るわず、勉強方法に間違いがあるとしても、まだ修正するチャンスがあります。
逆に、模試の結果が良好で、勉強方法に間違いが無いのであれば、これまでの勉強方法を貫けば良いと、自信を持つことができます。
こうしたことをチェックするために、今の時期に模試を受けておくのは非常に有益な事だと思います。
通常、司法書士試験の模試は5月6月に開催されます。受験生の頃に思っていたのですが、これでは遅すぎるのです。
「高得点を叩き出して自信を付ける。」こと、「未出の論点を拾う。」こと、これらが目的であれば、5月6月でも問題ありません。しかし、「勉強方法に間違いがないかどうかを確認する。」ことが目的であれば、5月6月では遅すぎます。
特に独学の方は、勉強方法に自信が持てないという方もいると思いますので、特にこの時期に模試を受けておくことが有益だと思います。
完全独学で行きたいので模試すら受けないという縛りを付けている方以外は、プレ模試を受けるようにお勧めします。
これ以外に模試を受ける目的には次のようなものが有るのですが、重要ではないのでここでは置いておきます。(近いうちに、模試に関する記事を書くので、そちらで触れます。)
- 本試験で突拍子もなく難しい問題が出た場合の訓練をする。
- 全肢検討(全肢)しない解き方に慣れる。
管理人の場合
私も、受験生の頃は、この時期に伊藤塾さんのプレ模試を受験しました。詳しい結果は失念してしまいましたが、択一逃切に達しており、記述も大枠で外していなかったことから、これまでの勉強方法に間違いが無かったと安心することができました。
注意事項
記述の採点は無し
注意事項として、伊藤塾さんのプレ模試では記述の採点はしてくれません。特に独学の場合は、記述の採点基準が心配になるかもしれません。
ですが、記述の採点は必要ありません。記述では大枠で回答が外れていなければ大丈夫です。大枠とは例えばこう言うことです。
- 不動産登記法で、名変登記を忘れた。(あるいは、余分な名変登記を入れた。)
- 不動産登記法で、元本確定登記を忘れた。(あるいは、余分な元本確定登記を入れた。)
- 不動産登記法で、共同申請にすべきところを単独申請にした。(あるいは、単独申請にすべきところを共同申請にした。)
- 商業登記法で、登記すべきでない事項を登記してしまった。(あるいは、登記すべき事項を消極事項として処理してしまった。)
こういうミスが無ければ、記述で基準点を割ることはほぼほぼありません。
細かいミスが重なれば基準点を割るのではないかと心配な方もいるかもしれませんが、大丈夫だというのが合格者の感覚です。
難易度は低め
私が受験した時、プレ模試の難易度は低めでした。
伊藤塾さんのプレ模試の場合、「この程度の問題なら基準点はこのくらいになるでしょう。」という予測を示してくれていたので、択一の難易度の低さはあまり問題にならないと思います。
ただ、記述のボリュームが少なめだったのが気になりました。
現在も同じ傾向なのかどうかは分かりませんが、プレ模試よりも本試験の方の記述のボリュームが圧倒的に大きく、体感で 1.3 倍ぐらい差がありました。
プレ模試で満点近い回答ができても、本試験で時間切れを起こすことは十分にあり得ます。
なので、本試験の記述で時間切れを起こしてもあせらないようにすることが大事です。司法書士試験は相対評価です。模試で高得点を出せる人物にできないことは、他の受験生にもできません。
難易度が低い結果として次のようなことが言えます。
- 運の影響が少なく実力が反映されやすい。
- 本試験で突拍子もなく難しい問題が出た場合の訓練には使いにくい。
- 未出の論点が含まれていない可能性が高く、未出の論点を拾うには使いにくい。
「本試験で突拍子もなく難しい問題が出た場合の訓練」は、人によっては必要だと思います。択一であれば、適当にマークしてしまって次に進む必要がありますし、記述であればフィーリングで回答する必要があります。模試はこうした訓練をするために受験するという面もあるのですが、難易度が低い場合は、こういう用途には使いにくいです。
一方では、運の要素が絡みにくくなるので、「勉強方法に間違いがないかどうかを確認する。」ことにはうってつけになります。
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