令和2年度司法書士試験はどうなるのか?

司法書士試験
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こんにちは。九条です。

1日に2回以上は記事を書かない方針なのですが、本日の記事は内容が薄かったので、もう1回投稿させていただきます。

3月30日、令和2年度司法書士試験受験案内書が発表されました。

今回は、令和2年度(2020年度)司法書士試験について、これまでの司法書士試験との違いを考察します。

令和2年度司法書士試験は中止になるのか?

これは皆さんが今一番気になっていることだと思います。

コロナウィルスの影響により、令和2年司法書士試験中止の噂が出ています。

引用させていただいた上記ツイート中の記事では、75% の確率で中止になるのではないかとの見解が示されています。

一方で、通常通り開催されるのではないかとの見解を示している予備校の講師の方もいます。

実は、経済産業省の基本情報技術者試験(情報処理技術者試験)は中止になることが決定しました。

その一方で、令和2年度司法書士試験受験案内書が発表された以上は、司法書士試験は通常通り開催される可能性が高いとも言えます。

各種資格試験を実施するかどうかは省によっても方針が異なるようです。

ちなみに、行政書士試験は総務省が実施しているため、基本情報技術者試験や司法書士試験とは違う方針となることも十分に考えられます。

管理人としては、どちらになるかはあえて予想を申し上げませんが、冒頭で引用させていただいたこの記事にある「勉強の手を緩める余裕はありません。」という意見には賛成です。

令和2年度司法書士試験は受験生者数が減るのか?

実は私は、令和2年度司法書士試験の受験生者数が増えるのではないかとの予想を立てていました。

何故、増加すると予想したのかと言えば、景気です。

今年度は消費税増税と、コロナウィルスの影響から、景気が悪化すると考えていたのです。

そして、司法書士試験の受験者数は景気(有効求人倍率)と反比例すると言われています。

これは、景気が悪化すると、「会社に雇われるよりスキルを付けた方が安定する。」という思考になりがちなため、人が資格試験に流れるからというのがひとつの理由です。

ただ、私はこの予想を出すにあたってある大きな見落としをしていました。

実は、令和2年度から司法書士試験の受験会場数が減るのです。令和元年度までは全ての都道府県で開催されていたところ、令和2年度からは、「東京,横浜,さいたま,千葉,静岡,大阪,京都,神戸,名古屋,広島,福岡,那覇,仙台,札幌,高松」に受験会場が集約されるのです。

ちなみに、地方に在住の方の場合は、前日に受験地に移動して、宿泊してから臨む必要があると考えられ、ホテル代がかさむことになります。

令和2年度司法書士試験は難化するのか?

令和2年度の司法書士試験の受験者数が増えるということを前提とした上で、令和2年度の司法書士試験が難化するとも予想していました。

というのは、司法書士試験の合格率はここ最近、上昇傾向にあったのですが、この上昇傾向に歯止めがかかると考えたからです。

司法書士試験は相対評価の試験ですから、合格率は予め決まっています。

(「司法書士試験の合格率が低いのは、お試し受験生が多く、きちんと対策をしていないからだ!」という理論展開をされる方がいますが、これは誤りです。)

そのため、受験生の数が減ると、合格者の数も原則として減ることになります。

司法書士試験の受験者数は減少傾向にあり、毎年減っていますが、司法書士の求人は減っておらず、人手不足の状態が続いています。

そのため、政府は、司法書士の供給を増やす必要があるため、政策的に司法書士試験の合格率を上げることで、人手不足を解消しようとしていると考えられます。

しかし、政府は、受験者数が増えると、政策的に司法書士試験の合格率を上げる必要は無くなり、むしろ合格率を絞ることで合格者の学力の質を担保しようとすると考えられます。

こうした流れで、司法書士試験の合格率が減少し、司法書士試験が難化するのではないかと予想を立てておりました。

上記の通り、この予想には大きな見落としがありました。令和2年度から司法書士試験の受験会場数が減るのですから、お試し受験生が減ることで、受験生の数は減ると考えられます。というのは、本気の受験生は試験会場が遠くとも受験しますが、お試し受験生は受験を見合わせる方が出てくると考えられるからです。

また、この予想を出した時点では、司法書士試験中止の可能性が出てくるまでコロナウィルスが社会問題化するとは考えていませんでした。

コロナウィルスによって景気が悪化しているのは疑いようもないことですが、ここまで社会問題化してくると、感染のリスクを警戒して、受験を見合わせる受験生の方も出てくると考えられます。それでも本気の受験生は受験するでしょうが、お試し受験生は減ると考えられます。

では、受験生の数が減ることで、試験の合格率が上がり、易化するのでしょうか?

いいえ。令和2年度司法書士試験が中止されずに開催された場合、試験は難化すると考えられます。

これはお試し受験生の数が減るからです。

既に説明した通り、司法書士試験は相対評価の試験ですから、合格率は予め決まっています。

受験者数が減ると合格率が上昇する傾向にあるとは言え、それ以上に、お試し受験生が減ることによる受験生全体の学力の上昇により、競争が激化し難化すると考えられます。

なので、「目指せる人は、択一 33/33 の 100 番以内合格ぐらいを目指していきましょう。」とツイートしました。ただ、無理して勉強方法を変える必要はありません。直前期になって手を広げすぎると基本事項が疎かになってしまうリスクがあります。逆に、基本事項を押さえてしまって余力があるという人は妥協せずに、テキストに書いてあることはどんな些細な事でも覚えていく努力をすべきだと思います。

令和2年度司法書士試験が中止されたらどうなるか?

重ねてになりますが、冒頭で引用させていただいたこの記事にある「勉強の手を緩める余裕はありません。」という意見には賛成です。

仮に今中止された場合、次の試験まで残り1年3カ月(ツイートの1年5ヵ月は誤りです。)ですが、これは「初心者が本気で勉強すれば合格レベルに達するに十分な期間」ですし、今年の受験を目指して勉強してきた方にとっても、あまり余裕のあるとは言えない期間です。勉強の手を緩めれば初心者に追い越される可能性もあります。

仮に、令和2年度の司法書士試験が中止された場合、令和3年度の受験者数が増えるのか減るのかは予想ができませんが、合格率がこれまで通り変わらないのであれば難化すると考えられます。

それは、令和2年度の受験に向けて準備している受験生に更なる準備期間が与えられることで、受験生全体(特にお試し受験ではない本気の受験生)の学力の上昇により、競争が激化すると考えられるからです。

仮に中止になった場合は、私のツイートの通り 33/33 を目指す勉強方法に切り替える必要があるかもしれません。

とは言っても、満点を狙う必要はないと考えています。

ちなみに、私は 33/33 を目指してはいましたが、実際には目指した通りにはなりませんでした。33/30 で合格しています。

まとめ

司法書士試験が開催されるか中止されるかについては様々な予想がありますが、管理人の予想は特に公表いたしません。

司法書士試験が開催された場合は、お試し受験生の減少から、難化すると予想されます。

司法書士試験が中止された場合は、令和3年度の司法書士試験は更に難化すると予想されます。

難化するとした場合、勉強方法を見直し、択一 33/33 を狙う勉強方法に改める必要があるかもしれません。

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