(レビューと批判)辰巳の肢別『★★☆☆☆(星2)』

レビュー
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こんにちは。

九条です。

今日は、久々にレビュー記事の投稿をします。やや批判的な内容です。

「辰巳の肢別[司法書士試験]」というスマホアプリのレビューです。

今回試したのは、Android 版で、iOS 版では内容が異なる可能性があります。

※この記事を書くにあたり、画像を転載したほうが分かり易かったのですが、著作権的に問題がありそうなのでやめておきました。

辰巳の肢別とは?

辰巳の肢別とは、松本雅典先生や田端恵子先生等、有名講師が所属している予備校である辰巳が作成したスマホで動く司法書士試験教材です。

○×形式の問題集アプリであり、ごくごくオーソドックスな内容です。

ダウンロードは無料でアプリ内課金が存在し、課金することで、問題がアンロックされ、体験版的に50問程度収録しているようです。

こちらのリンクからダウンロードできます。

辰已の肢別 [司法書士試験] - Google Play のアプリ
【辰已の肢別に司法書士試験版がついに登場!】

★を付けるなら

★★☆☆☆

Amazon 風に5点満点で書くなら2点です。

正直★☆☆☆☆(星1)にするか迷いました。アプリとしての完成度は非常に低いと言わざるを得ません。ただ、肢別であることからこの評価にしています。逆に言えば、これ以外に何一つ褒められたところのないアプリです。

肢別であること

司法書士試験では、本試験同様のア~オまでが提示される問題と、肢別の問題のどちらの問題集を使えばいいかが議論になることがあります。これは、紙媒体であれば議論としては決着が付いていない問題であり、私も一長一短あると思います。

しかしながら、電子媒体であれば決着はついています。

肢別一択です。

というのは、ア~オの形式の問題集であれば、アは○、イは×、…のようなメモ書きしながらでないと、最終的な答えを出す上で、各肢の正誤という余計なことを、脳内記憶しておかなければならなくなり、テンポが悪くなるからです。

例えば、紙媒体であれば、は○、イは×、…のようなメモ書きができるのですが、電子媒体ではこれができません。そんな機能を搭載していればまだいいのですが、そんなアプリはひとつも見たことがありません。

司法書士試験の問題集アプリにはいろいろなものがありますが、本試験同様の形式の問題集が多くみられます。はっきり言って、これらは使い物になりません。

辰巳の肢別は、この点、肢別問題集であり、司法書士試験のアプリに求められる最低限はクリアしていると言えます。

しかし、それ以外には何一つ良いところがありません。

順に説明します。

○×問題しかない

色々なところで繰り返し述べていることですが、司法書士試験は本試験の形式が○×だからと言って○×形式の問題を解いていれば点が伸びるとはなりません。

これは、辰巳の肢別に限ったことではないのですが、ほとんどの司法書士試験の教材アプリは、○×問題しか収録していません。

辰巳の肢別が過去問なのか、オリジナル問題も収録しているのかは不明ですが、どちらにしても結論は変わりません。司法書士試験は○×だけ解いていても受からないのです。

これでは、はっきり言って勉強にならないのです。

詳しいことは、私の他の記事も参考にしてください。

謎のロード時間

起動したり、ボタンを押したり、その度に謎のロード時間が発生し、画面にクルクル回るやつが表示されます。

いったい何を読み込んでいるんだ!と叫んでしまいました。

私が作成中の教材アプリは、起動が瞬時に完了します。初回起動時にデータベースの構築を行う仕様ですが、それで1万問の問題を読み込んでも全くもたつかないことは検証済みです。たった50問しかないのに、辰巳の肢別のこの遅さは何なのでしょう?

技術者としては、疑問符しか付きません。

最悪のユーザインターフェイス

小さすぎるボタン

重要と思われる機能のボタンがとにかく小さいです。タイトル画面に戻るボタンさえ小さすぎてまともに押せません。操作していて非常にストレスが溜まります。

これ以外にも、問題にタグを付けてマークする機能がありますが、このボタンも小さすぎて、押す気にもなれません。

一方で、回答するための「○」「×」のボタンは無駄に大きいです。こんなに大きくするスペースがあるなら他のボタンをもう少し大きくできたんじゃないかと思いました。

無駄に広い空欄

問題文に対して、問題文を表示する領域が無駄に広いです。アプリの画面の大部分(半分)が空白という事態になっており、この領域を狭くして、他のボタンを大きく作ることは可能だったはずです。

何より非常に見栄えが悪いです。なんともひどい画面設計です。

押せないボタン

問題に付箋を貼ったりするような機能が付いているのですが、アイコンが意味不明で、何のボタンなのか直感で分かりません。しかも、小さすぎて押せません。頑張って押そうとしましたが、結局押すことができず、何の効果のボタンなのか全くわかりませんでした。

謎過ぎる「MENU」ボタン

「MENU」というボタンがあります。通常こういうボタンがある場合、それを押すと、メニュー画面が開き、オプション的な操作ができることを期待します。しかし、辰巳の肢別は悪い意味で一線を画しています。

なんと!「MENU」ボタンを押すと、「問題一覧画面に戻りますか?」という確認メッセージが表示されるのです。こんな奇抜なユーザインターフェイスは初めてで唖然としました。

しかも、このアプリには文字列で問題を検索する機能があるのですが、そちらで「MENU」ボタンを押すと「問題検索画面に戻りますか?」という確認メッセージになります。もはや、メニューとは何の関係もありません。

スワイプ操作が可能

これは、最悪のインターフェイスの中で、唯一褒められた点です。スワイプ操作で問題を行き来できます。この機能は、私の「Ultimate 問題集」には無い機能でした。こんなひどいアプリでもできていることなのに、私のアプリでできないのは、何か技術者として悔しいものを感じましたので、直ちに私のアプリにも同様の機能を実装しました。約1時間程度で実装できました。

唯一参考になるところ

辰巳の肢別には、ユーザの正否履歴のようなデータを保存して復元する機能が付いています。これは、私のアプリにはまだ付いていない機能です。

この機能がないとどうなるかというと、別のスマホに正否履歴(学習状況)を引き継げません。

※この機能がないとスマホを買い替えるとデータが消滅します。

この機能は、真似して付けてみようかと思いました。

この点は辰巳の肢別の数少ない評価できるポイントで、参考になりました。

ぶっちゃけ言うと

よく、こんなひどいアプリ作ったなあ。という印象です。

ソフトウェア開発の実務家の方には、まずいアプリの設計の反面教師として教材に使えるのではないかと思いました。

企画者、設計者、作問者、プログラマ、テスタ等、ソフトウェア開発には、様々な職種の人が関わりますが、それらの人たちの意思疎通がうまく行っていなかったのではないかと思いました。

ソフトウェア開発の現場で働いていたことがあるため、憐憫さえ感じてしまいました。

そして改めて感じたのは、司法書士試験のデジタル教材という分野はブルーオーシャン過ぎるということです。有名どころでも、これほどまでにお粗末な製品しか作っていません。

もっとも、私は択一には絶対の自信があるので、競合がいるレッドオーシャンだろうがためらわずに飛び込むつもりではいます。

最後に

酷評になりましたが、今回の記事は以上です。

私の教材アプリの方は近日中にアルファ版2をリリースする予定です。

辰巳の肢別とは比較にならないほど優れたアプリに仕上がっているので楽しみにお待ちください。

ではまた。

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