(レビュー)択一直前総整理講座/択一クイックマスター総整理講座

レビュー
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こんにちは。九条です。

今回は「択一直前総整理講座/択一クイックマスター総整理講座」のレビューをさせていただきます。

これは予備校の講座で、必出3300選の元になった講座です。必出3300選についてもレビューをしたいのですが、これはオートマシステムのレビューと同様に非常に長くなってしまうため別の機会にさせていただき、今回はこの講座と必出3300選の違いに着目したレビューをさせていただきます。

私はほぼ独学と言いつつ、予備校の「択一直前総整理講座」を取得していました。「択一直前総整理講座」は伊藤塾さんの講座です。現在は名称が変更(*1)されています。私が受験生をやっていたところは2回の模試とセットで5万円弱で受講することができました。

(*1)現在の名称は「択一クイックマスター総整理講座」です。また、旧来の名称は「択一クライマックス総整理講座」でした。名称が変わるたびに講師も変更になっています。
2020
年現在、担当講師は伊藤塾さんの小山晃司先生です。

伊藤塾さんによる「択一クイックマスター総整理講座」の公式な情報はこちらを参照してください。

最新版の必出3300選を入手できる

随所で言及していますが、必出3300選は非常に強力な教材です。これの最新版を入手できることは大きなメリットとなります。最新版であるため、法改正にも対応しています。

講義を聞ける

講義を聞けることはメリットになります。ただし、「択一直前総整理講座」が始まるのは年が明けてからになります。順当に学習が進んでいれば、特に講義を聞かなくてもテキスト(必出3300選の元になったテキスト)の内容を理解できるはずです。ただ、法改正やテキストに無い情報を説明してくれる場合もあり、これは有用です。また、テキストに誤植が多く、誤植については講義で説明する形を取っていました。私はテキストに無い情報の説明があったときや、誤植の訂正があったときは、テキストにメモを書き込んだり、付箋を貼ったりしながら使っていました。

この記事に書きましたが、私は講義を聞くのが非常に苦手です。

講義を聞くとボケーッとしてしまう瞬間がたまにあり、その度に巻き戻しながら見ていました。これでは効率が悪いです。というか、多大なストレスになってしまい、私は短気な方なので、テキストを壁に投げつけてしまったことが有ります。こういう場合は、講座を取ること自体に向いていません。講座を取ることで法改正に対応できるというメリットはあるものの、こういう場合は、必出3300選を使えばよいと思います。法改正については小規模なものであれば、講師のブログ等を使って自分で調べて、テキストにメモを書き込んだり、付箋を貼ったりすることで対応できます。

※ただし、今年の民法改正は規模が大きく、このやり方では対応し切れないかもしれません。必出3300選を使っている方は、法改正に対応するために講座を取ることを検討した方が良いでしょう。

アドバンテージにならない点

市販の必出3300選と、択一直前総整理講座のテキストの内容には大きな違いはありません。法改正に対応していることがメリットであるとは申し上げましたが、実のところ大してメリットにならない可能性もあります。というのは、法改正に対応していると言っても、改正部分については単に条文が書き並べられているだけでした。私がこの講座を受講したのが平成27年度の会社法改正があった年ですが、会社法の改正部分については、条文が書き並べられているだけのページが多かったのです。必出3300選の最大の強みは図表にまとめられていることにあると思いますが、改正部分についてはこうした図表が無く、テキストや条文を読めば十分だと思ったからです。

オリジナル問題を入手したいなら有効

しかしながら、テキストの左ページにオリジナルの問題が掲載されており、こちらは有用です。特に、改正があったときは過去問が不足しがちで、勉強の仕方に困ると思いますが、オリジナルの問題を解くことで対応できます。答練を受けるメリットとしてオリジナルの問題を手に入れられることがありますが、オリジナルの問題が欲しいなら、必出3300選で十分だと思います。むしろ必出3300選は良問が厳選されているため、答練よりも有用ではないかと思いました。

デメリット

私は、既に伊藤塾さんの必出3300選を利用し、学習を進めている段階で受講しました。この場合、問題がひとつあります。必出3300選を使用するにあたり、テキストに様々な書き込みやチェックテープの貼り付けをしていました。これらがリセットされることになり、再度の書き込みが必要となります。

また、必出3300選が物理的に小さいのに対して、本講座はA4サイズであり、携帯するには向いていません。バインダーも必須となります。ただ、これは必ずしもデメリットとは言えず、大きい方が、読み易い、チェックテープを引き易い、書き込みがし易い等のメリットもあります。

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