独学1年の司法書士試験 ~資格試験アルティメット合格方法論~

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司法書士試験 実践

【司法書士試験】模試との付き合い方

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こんにちは。九条です。

今まさに、直前期ですので、直前期の方向けの記事を書くことにしました。今回は、模試の使い方について考察してみます。

そもそも受けた方が良いのか?

受けた方が良い

6カ月~10カ月計画のように強気の計画を組んだ場合や、何らかの理由で予備校に1円もお金を落とさない完全独学をしたい場合は別ですが、模試は受けるべきです。「在宅受験」でも構いません。

6カ月~10カ月計画の場合、模試を受ける時間がもったいないと感じるはずです。詳しくは後述しますが、この心境は正しく、合格が近づいている証拠だと思います。それでも模試は受けた方が良いです。

模試を受けない場合、考慮しておくべきなのは、記述の解答用紙についてです。模試を受けないとした場合、記述の解答用紙が本試験で初見になってしまいます。そうすると、解答用紙のサイズ、回答欄の構成、回答欄のサイズに慣れていないので戸惑うかもしれません。(本試験の解答用紙はかなり大きいです。)

必ず受けるべき極稀なケース

受験自体が初めてであるという場合は絶対に受けましょう。受験自体が初めてというのは、他の資格試験も含めて、資格試験を全く経験したことが無いという意味です。この場合、マークシートの使い方さえ分からないということが有り得ますので、受験自体に慣れておく必要があります。

模試の効果

大きく4つあります。

  • 自信を付ける。
  • 記述の未出の論点を拾う。
  • 自分の勉強の方向性が間違っていないかを確認する。
  • 試験の雰囲気を味わう。

重要な順になっています。順に見ていきます。

自信を付ける。

何よりも重要です。

結局のところ、司法書士試験は相対評価の試験なので、周りより良い点数を取った人が合格します。

模試を受けることで、「全国で何位なのか?」「合格圏内なのか?」という情報を通知してもらえます。模試で周りより良い点を取ることで、「自分のしてきたことは正しかった!」「このままいけば合格できる!」と自信が付くのです。

自信があるとメンタル面で非常に強いアドバンテージになります。

具体的に言うと、私は本試験で記述式を書く際に手が震えてしまいました。緊張して手が震えるという方がいますが、緊張していたわけではありません。私は受験前から合格することを確信していました。試験会場に100人近い受験生が入場する中、「この中で自分だけが受かるんだろうな。」と信じていました。

ただ、記述の回答にさしかかかったとき、「あと2時間、あと2時間で、この1年間の努力が全て報われる!」と思うと、緊張の逆で、あまりの嬉しさに気分が高揚してしまい、手が震えてしまいました。

緊張して手が震える方がいるとは聞いていましたが、自分が緊張なんてするはずが無いと思っていたので、自分には関係の無い話だと思っていました。

しかし、全く緊張していなかったのに、実際には手が震えてしまったのです。これはかなり誤算でした。

ただ、手が震えていても自信があったから次のように考えることが出来ました。

手の震えで普段の80%の実力しか出せていない。しかし、自分には圧倒的な成績で合格するだけの実力がある、合格には何の支障も無い!手が震えるなら、震えさせておけばよい。無心で目の前の問題を斬り伏せる!

その結果、普段の実力の100%は発揮できなかったと思いますが、「プロフィール」に書いた通りの成績で合格しています。

模試を受けていたからこそ、このような心境に至れたのであり、模試を受けていなかったら、手の震えに引きずられてしまって弱気になっていたかもしれません。

私は、本 Web サイトで、司法書士試験は独学で合格できると主張していますが、その一方で、模試は受けた方が良いとも主張している最大の理由がこれです。

未出の論点を拾う。

次点で重要です。

論点の的中

模試の未出の論点が本試験で的中することがあります。この場合、非常に大きなアドバンテージになります。

特に最近の記述式は、実務的過ぎる問題が突拍子もなく出題される傾向があります。独学の場合、顕著になりますが、市販のテキストのみでは対応できないことがあるのです。

私が受験した時も、まさに的中が起きました。手持ちのテキストに記載がない問題が模試で出題され、模試で大きく失点したのです。

当然、この問題を入念に復習します。そうしたら、同じ論点の問題が本試験で出たんです!

仮に、模試を受けていなかったとしたら、本試験で同じ間違いを起こしたでしょう。合格発表後に発覚したことですが、この論点は、間違うと致命傷と言えるほど大きく失点してしまう論点でした。不合格になったかもしれません。

模試を受けていなかったら、合格できなかったのではないかと思って、合格後に戦慄してしまいました。

トレードオフを考慮する

未出の論点を拾うため何回も模試を受験したくなる方もいるかもしれませんが、必ずしもそれが正しいとは思えません。

的中はあくまで確率論であり、トレードオフの問題になります。詳しくは後述しますが、模試を受けている間は「テキストの読み込みと過去問を解く手が止まる」という問題があり、ディスアドバンテージになります。この両者を秤にかけて判断すべきです。

司法書士試験にはある程度運が絡むと言われているのはこのためです。既に述べた通り、私が合格できたのは的中のおかげもあり、運もあったと思います。

自分の勉強の方向性が間違っていないかを確認する。

これも重要なことです。

今年の合格を狙う場合

今年の合格を狙う場合、この時期になって「自分の勉強の方向性が間違っていないかを確認する」のは遅すぎるというのが私の意見です。この時期になると、軌道修正が大変困難になります。

できれば勉強開始した年の年内に確認しておく方が望ましいと言えます。そのため、本 Web サイトではこの時期の模試とは別に、「プレ模試」の受講をお勧めしております。もっとも「プレ模試」は年明けに始まりますので、これでも遅すぎると思っています。

ですが、後述しますが、この時期に「自分の勉強の方向性が間違っている」と気付いてしまった場合でも諦めないでください。

来年以降の合格を狙う場合

来年以降の合格を狙う場合は、1年目で良い点が取れるはずがないですが、それでも模試を受けた方が良いです。

特に独学の場合は「自分の勉強の方向性が間違っていないのか?」という不安が常に付いて回ります。もちろん予備校を利用していてもこの不安は付いて回ります。模試を使うことでこの不安を打ち消すことが出来ます。

既に勉強した科目だけでも高得点を取れるようであれば、勉強の方向性がある程度正しいことが証明されます。そうなれば、安心感もありますし、勉強に対するモチベーションも上がるでしょう。

ただし、科目によって正しい勉強方法は異なりますので、これから先もずっと同じ勉強方法に固執するのは危険です。

それから、民法と不動産登記法は非常に難しい科目です。高得点が取れないとしてもこの時期なら問題ありません。高得点が取れないとしても余り落胆しないように!

付言

「自分の勉強の方向性が間違っていないかを確認する。」と言っても、あくまでも模試は模試です。後程記事ににしますが、この用途で使うのであれば、模試よりもずっと良い方法があります。

試験の雰囲気を味わう。

これもよく言われることではありますが、私はこの用途で使うには、模試は使い物にならないと考えています。

理由は後述します。

たくさん受けすぎない。

やや厳しい指摘となります。

「たくさん受けすぎない。」は、特に今年の合格を狙う方に当てはまります。

模試を受けている間はテキストの読み込みや過去問を解く手が止まります。

進捗が順調であれば、この時期は「1分でも長くテキストを読みたい。」「1問でも多く過去問を解きたい。」という心境になっているはずです。

だから、模試を解く時間がもったいないと感じるのです。私もそう感じていました。この心境になるのは正しく、まさに合格が近づいている証拠だと思います。

模試を受ける回数は、今年の合格を狙う方であれば2回~3回でいいと思います。

私も「プロフィール」に記載した通り、模試は3回しか受けていません。伊藤塾さんのプレ模試と、超直前期の模試の2回の合計3回です。

今年の合格を狙う方は「自信を付ける」ことが模試の主たる目的となります。この場合、5月か6月の超直前期に模試を受けると良いでしょう。加えて来年以降の合格を狙う方は「自分の勉強の方向性が間違っていないかを確認する」ため、できれば年内に模試を受けた方が良いと思います。年内の模試を実施している予備校は無いかもしれませんが、無い場合は「プレ模試」でも構いません。

それから、予備校ごとに模試の出題傾向が異なると言われます。そのため、複数の予備校の模試を受けた方が良いという意見もあります。こういう意見も一応考慮した方が良いかもしれません。しかし、この意見には私はあまり賛成できません。これも時間の無駄という理由が大きいです。

「どこの予備校の模試を受けるのが良いか?」ということもよく話題になります。これについて、私は明確な意見を持っていますので、後程記事にします。

未出の論点を拾いたい場合は、たくさん受けたくなるでしょう。この場合は、「テキストの読み込みや過去問を解く手が止まる」こととのトレードオフとなります。初学ではなく昨年以前から挑戦している方は、多少余裕があると思いますので、未出の論点を拾いに行く方がよいかもしれません。

捨てるのも選択肢

司法書士試験に合格するのに必要な活動は、テキストを読み込み、過去問を解くことですが、模試を解くというのは後ろ向きな作業です。自信を付けるために模試が必要とは言え、模試の問題を説いている間は、テキストを読み込み、過去問を解くことの手を止める必要があります。

時間を計りながら本試験と同じ形式で問題を解くと疲れも生じます。模試を受けた後は、テキストを読み込み、過去問を解くことをサボりたくなるかもしれません。それでサボっているようでは本末転倒です。

模試をたくさん取ってしまったが、「1分でも長くテキストを読みたい。」「1問でも多く過去問を解きたい。」という心境になってしまった人は、模試を捨ててしまうことも選択肢です。

模試は、今年の合格を狙う方であれば2回~3回で良いのですから、それ以上に受ける予定があるという方は、捨てる決断が必要になるかもしれません。

模試を取ったからと言って、真面目にやる義務はありません。試験に合格するのが目的であって、模試はそのための手段に過ぎません。心理的に抵抗感があるかもしれませんが、模試を受けることが合格を阻害する可能性があるのであれば、模試を捨ててしまいましょう。

ただし、模試を捨ててしまうと、模試の未出の論点が本試験で的中したときに、激しく後悔することになります。と言うか、それで不合格になったら悔やんでも悔やみきれないでしょう。

その可能性を懸念するのであれば、模試は記述だけ目を通すようにしましょう。司法書士試験の択一式は市販の教材のみでも100%合格できるというところまで持って行けますが、記述は予備校の上級者向け講座なり、答練なり、模試なりで未出の論点を網羅しておいた方が良いというのが私の意見です。

この目的で模試を使うのであれば、時間を計って解く必要はありません、ゆったりしながら1回解けば十分です。もしも、間違えたら入念に復習すればよいのです。

解説は読まない。

やや厳しい指摘となります。

以下のお話は、択一式と記述式の両方に当てはまります。

今年の合格を狙う方は解説を読まないでください時間の無駄です。その時間で、テキストを読み込み、過去問を解きましょう。ただし、これには例外があります。以下、時間の無駄とする理由と、例外について述べます。

合格レベルにある方にとって、模試の問題は次の3つのいずれかになると思います。そして、合格レベルにある方は、問題が3つのうち、どれなのかを瞬時に判断できるはずです。

  1. 解説を読むまでも無いほど簡単な問題
  2. 明らかに試験範囲外だと感じる奇異な問題
  3. 未出だが本試験に出そうだと直感する問題

合格レベルにある方なら、3. の問題を見たとき直感が走ります。

解説を読む必要が無いと述べたのは 1., 2. についてです。3. と判断した問題については、やはり解説を読むべきでしょう。また1.なのに間違えた問題についても解説を読むべでしょう。

来年以降の合格を狙う方にも以上のお話は当てはまります。模試の解説を読むぐらいならテキストを読んだ方が良いです。

答練は?

私は答練を一切受けていません。

そもそも、私は「答練を受けることが合格に有利に働くか?」ということに懐疑的です。

この理由は後程記事にしたいと思いますが、私が答練の使い方に触れることは、あまり無いと思います。

在宅受験でよいか?

今年はコロナウィルスの件があるので、可能であれば在宅受験にすべきです。

コロナウィルスの件が無いとした場合、在宅受験でも良いのか、必ず試験会場へ行くべきなのかは意見が分かれるところだと思います。

私は「在宅受験でも良い」と考えます。

「試験の雰囲気を味わう」と言いますが、結局のところ、模試で先ほど説明したような手が震えるなんてことはありません。

そうなると「試験の雰囲気を味わう」というアドバンテージは希薄になり、むしろ試験会場へ行く時間の無駄が目立つようになります。重ねてになりますが、その時間でテキストを読み込み、過去問を解く方が合格に近づけるのではないかというのが私の意見です。

ただし、試験会場が徒歩で行けるような近場の場合は、試験会場へ行った方がいいかもしれません。ほんの僅かになると思いますが「試験の雰囲気を味わう」ことができるかもしれません。

模試の成績が振るわない場合

諦めてはいけません。

「模試の成績が択一基準点突破に至らなくても合格できた。」というお話はよく聞きます。

試験まであと3カ月あります。3カ月で出来る勉強というのは想像以上に濃密なものです。

計画を1年引き延ばすなんてことはしない方が良いと思います。

予告

模試と関しまして「最強の模試(最新の過去問の使い方)」と「お試し受験の是非」を近日中に公開したいと思います。


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