司法書士試験にはどのくらいの根気が必要か?

受験以前
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こんにちは。九条です。

志望書士試験は才能よりも根気(努力)が重要になってくる試験だと言われます。これには私も同意します。(もっとも、努力できるということも才能のうちだという見方もありますが…)

そこで、今回は司法書士試験に合格するにはどのくらいの根気が必要なのかを見ていきます。

目安となる勉強時間

司法書士試験合格に必要な勉強時間は3000時間だと言われています。(Q and A にも投稿しました。)

これは私の感覚とも一致します。

私は、1日10時間、それを1年繰り返して、3600時間かけて合格しましたが、1日10時間勉強できるなら10カ月あれば十分合格できるのではないかと思いました。なので、3000時間で合格は可能だと思っています。

まとめてやるかばらけてやるか

こちらは、勉強「時間」ではなく、勉強「期間」のお話です。

1日10時間やって10カ月勉強するのが良いのか?1日5時間やって20カ月勉強するのが良いのか?ということがたまに話題になります。

これは1日10時間やって10カ月が正解です。というか、1日5時間やって20カ月では合格できません。

司法書士試験の受験経験がない友人にこの話題を振ったところ、後者(1日5時間やって20カ月)の方が記憶の定着が良いのではないかと言われましたが、私にはそうは思えません。

多くの合格者も私と同じ意見だと思います。

何故、1日10時間の10カ月になるかと言えば、次のような理由があります。

  1. 法改正がある。
    司法書士試験に限らず、法律科目のある試験には、法改正が付いて回ります。
    法改正されると、試験対策上は、今まで勉強してきたことが無駄になってしまいます。
    そのため、法改正が入るより先に、迅速に合格を勝ち取らなければなりません。
  2. 忘れる事との戦いである。
    司法書士試験は試験範囲がべらぼうに広いため、覚えたことをドンドン忘れていきます。
    これに対抗するには、忘れる速さを上回る速さで勉強する必要があります。
    受験期間を延ばせば伸ばすほど忘れる量が増えるため、効率が悪くなります。

これは、実際に勉強を始めないと分かりにくい面があるのですが、私も含めて多くの合格者は、1日5時間やって20カ月より1日10時間やって10カ月の方が有利だという直感を持っています。

1日に確保すべき最低勉強時間

では、1日に何時間勉強すべきかということについて、私の意見を述べます。

私は、1日10時間勉強していたと述べましたが、これは平均値です。毎日何時間勉強できたかをメモに残していたのですが、これを平均すると10時間になりました。短い時で8時間、長い時で12時間勉強していました。

ゆとりを持った計画を組んだ方が良いという合格者もいますが、私は、勉強する時間があるのであれば、集中力の続く限り、ずっと机に向かって勉強していました。

ちなみに1日17時間勉強したという講師の方もいらっしゃいます。

さて、非常に厳しいことを言います。

専業受験なら1日8時間以上勉強してください。できれば、土日祝日も含めてです。これが無理なら司法書士試験に合格するのは難しいと言わざるを得ません。

(本 Web サイトは、専業受験を想定しているので、専業受験の場合の目安を提示させていただきましたが、兼業受験の場合はこの限りではありません。)

というのは、仕事をしていればホワイト企業であっても、1日8時間は働くことになるはずです。

人間と言う生き物は、生産的な活動に1日8時間拘束されてもやっていけるようになっているのです。

司法書士試験合格後、就職する方もいると思いますが、就職すれば1日8時間は拘束されます。1日8時間の勉強ができないという方は、合格しても実務ができない可能性があります。

もっともこれは最低限です。できる方は10時間、12時間とやってください。

根気を自己診断する

仕事を辞めて専業受験生になるかどうか迷っている方にやって欲しいことがあります。

それはゴールデンウィークや正月休みを利用して、実際に1日8時間程度の勉強を1周間続けられるかどうかを試してみることです。

これは司法書士試験の勉強ではなく、他の資格試験の勉強でも構いません。

司法書士試験の勉強をするのであれば、オートマシステムのテキストの第1巻(民法Ⅰ)を買ってきて、何度も繰り返し読んでみることをお勧めします。

ゴールデンウィークや正月休みを利用するのがポイントです。専業受験生になると、休みの日は無くなります。「ゴールデンウィークや正月休みぐらいゆっくりしたい。」という考え方ではダメです。これは兼業受験の場合も同様で、長期の休みは勉強するためのチャンスだと思わなければなりません。

同じテキストを繰り返し読むというのも重要で、司法書士試験の勉強では同じテキストを何度も何度も繰り返し読まなければならないため、そのシミュレーションにもなります。

最後に

本 Web サイトでは、司法書士試験に合格するのに必要な要素をいくつか見ていきました。

その多くの記事で私はかなりユルいことを述べています。

ですが、根気についてはかなり厳しいことを述べます。

専業受験なら1日8時間以上勉強してください。できれば、土日祝日も含めてです。これが無理なら司法書士試験に合格するのは難しいと言わざるを得ません。

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