Google Play Console の本人確認審査が、開業届だと通らないので、公文書を提出したら一撃で完了した話。

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こんにちは。九条です。

教材アプリの公開にあたって、Google で本人確認審査が必要です。この審査で詰まったのですが、一撃で解決する方法がありました。

前提としまして、私は、個人事業主として、組織アカウント、を取得しようとしていました。

私の場合、個人事業主として開業届を出している形になっています。本人確認審査とは、アプリの審査とは別で、私個人の実在証明に加えて店(組織)の実在証明をする必要があります。私個人の実在証明はマインナンバーカードを提出するだけなのですが、店(組織)の実在証明は難しい場合があります。

同じ所で詰まっている方もいるかもしれないので、そういう方の参考になれば幸いだと思い、今回の記事を書きます。

記事概要:

  • 個人事業主でも商号登記は可能です。
  • 私は「AkashicSoft」を商号登記し、登記事項証明書を Google へ提出しました。
  • 開業届で通らなかった本人確認審査が、登記事項証明書では、ものの数分で通過しました。

開業届単体ではダメ。

最初は、Google に開業届を提出したのですが、審査が通りませんでした。

開業届そのものは、幾らでも嘘を書ける文書な上に、これ単独では、税務署に提出したことを誰も証明してくれません。

昔は、開業届を提出した際に、税務署が領収印を押してくれていたそうなのですが、今はその制度は廃止されており、開業届の証明力が非常に弱くなっています。

一応、提出時にリーフレットという物を貰うことができるのですが、これもショボい書面で、受理内容が書面から読み取れません。

銀行口座の開設審査は、開業届+リーフレットで通過したのですが、Google Play Console の審査は開業届単体だと通りませんでした。

加えて言うと、Google は提出する書類の加工を禁止しています。しかし、開業届には個人番号を書く欄があり、これは公開してはならない情報なので、黒塗りすべきです。

もしかすると、個人番号を黒塗りしたのも、審査が通らない原因だったのかもしれません。

ではどうするか?(インターネット申請)

調べたところ、同じ所で詰まっている人は多いらしく、解決方法として、開業届をインターネットで提出する方法が提案されていました。

開業届をインターネットで提出すると、受領したことを証明する書面を電子発行してもらえるそうです。

しかし面倒くさい。

しかし、私は既に開業届を提出してしまっています。しかも、リーフレットを取り忘れて、2回目を提出しています。

開業届は同じ内容で複数回出しても良いそうなので、インターネットで再度提出すれば良いのかもしれませんが、3回目はさすがに税務署に迷惑じゃないか?と思いました。

インターネットで提出するには、マイナンバーカードを読み込ませるカードリーダーも必要になりますし、操作手順も何やらややこしいことが書いてあります。

更に言うと、個人番号(Google に提出するときに、黒塗りしないといけないやつ。)がどうなるのか?という問題が残ります。インターネットで提出した証拠となる電子文書に、個人番号がどう記載されるのかが不明です。

そして何より、Google Play Console は何度も審査に落ちてしまうと、アカウントが凍結されてしまうらしいです。

はっきり言って面倒なので、最終手段に出ました。

最終手段「登記事項証明書」

灯台下暗しというやつで、開業届でごちゃごちゃするより、公文書(登記事項証明書)を提出してしまえば良いのです。

登記事項証明書は公文書なので、開業届よりも、非常に証明力が強いです。

それに、Google の案内でも、登記事項証明書を提出するのが正攻法と読み取れます。

Gemini も登記事項証明書を提出するのが一番だと言っています。

調べてみましたが、何故か、開業届でごちゃごちゃしている人が多く、登記事項証明書を提出した人は、私の知る限りではいませんでした。

個人事業主の場合、登記事項証明書はそもそも無い、という記事も中にはありますが、実は、個人事業主でも登記して登記事項証明書を発行してもらう方法があります。

個人事業主の登記(正確には個人商人の登記)は、登記の中でもマイナーな論点なのですが、法律上可能です。

以下、私が登記した個人事業(個人商人)の登記事項証明書をお見せします。

そもそも登記とは?

会社のような法人は、その状態を、国が管理している登記記録というデータベースに載せる義務があります。

ここまでは、起業している人には常識だと思います。

マイナーな論点なので、知らない人も多いですが、実は、個人事業主も、このデータベースに記録してもらうことができるのです。

そして、登記記録(データベース)に記録された内容(登記事項)は、申請すれば、登記事項証明書という公文書として、発行してもらうことが可能です。

自分の個人事業(店)を登記して、その登記事項証明書を、Google に提出するわけです。

管理人は何でそんなことを知っているの?

管理人が何でこんなことを知っているかと言うと、このブログを検索からやってきて初めて見る方向けに説明するなら、実は、司法書士試験という登記の専門家の試験に合格しているからです。

なので、マイナーな登記の事も知っています。

個人商人の登記も、司法書士試験の試験範囲です。今回、人生で初めて、自分の手で登記をしてみたのですが、いやはや最初の登記がこんなマイナーな物になるとは…という感じです。受験生時代は、個人商人の登記なんて、何に使うんだろう?と思って勉強していました。

登記のメリットデメリット

以下、登記のメリットデメリットについて解説します。

登記することの最大のメリットは、公文書が手に入るので、Google Play Console の審査が、一撃で完了する可能性が高いことです。

また、銀行口座の開設審査など、他にも審査をする機会があると思いますが、開業届よりもはるかに証明力の強い文書を使えるので、開業届をごちゃごちゃするような手間が、今後の審査で、一切必要なくなるであろうと考えられることです。

一方、登記のデメリットは、登記記録に、自分の実名や個人住所が載ってしまうことです。これは、ネット上で検索すれば出てくるという性質のものではありませんが、調べようと思えば、手数料がかかるものの、誰でも調べることができます。

自分の実名や「事務所の住所」は、特商法の関係で、元々、完全に秘匿することはできませんが、「個人住所」を秘匿するために、バーチャルオフィスを借りている人も多いと思います。そういう人は、良く考えてから、登記をする必要があります。

登記の方法は?

私は、司法書士試験に合格しているものの、司法書士として仕事はしていないため、詳しいことは、司法書士や法務局に相談した方が良いと思います。

司法書士は初回無料で見積もりをしてくれる場合があります。

ただし、私は自分で登記しました。

ここでは、私が留意したポイントだけ、簡潔に説明します。

まず、司法書士に依頼しない場合でも、最低3万円費用がかかります。

次に、気になったのが、登記事項に「営業の種類」という項目があります。これは登記事項証明書に載るのですが、要は、この事業は、どういう仕事をしているのか?を書く欄です。

私は、画像を見たら分かりますが、次の通り登記しています。

  • 1 資格試験向け教材アプリの開発及び販売
  • 2 資格試験向け教材コンテンツの制作及び販売
  • 3 前各号に付帯する一切の業務

※教材コンテンツとは、note の有料記事の事です。

しかし、この項目に書けることには制約があるそうです。商法上認められているような内容でなけばダメだそうです。

私の場合、Google Play ストアが、商法上店舗になり得るのかどうかが疑問で、法務局のスタッフに訊きました。

そしたら、営業の種類は、営利性があって公序良俗に反する内容でなければ、OKと言われました。(相談の際は、Google のアプリ審査に必要なので、登記事項証明書が欲しいからと、登記の目的も告げました。)

公序良俗とは、常識的な話で、例えば、次のような内容がダメだということです。(笑)

  • 麻薬の密造及び販売
  • 拳銃の密造及び販売
  • 奴隷の売買

もっとも、この項目をどう書くかで苦労している人も多いらしいので、どこの法務局に申請するかによっても違うのかもしれません。

心配があるなら、やはり司法書士に相談すべきでしょう。

登記は素人が、電子申請しようとすると却って面倒らしく、私は書面で申請しました。

結局、法務局には3回(相談、登記申請、登記事項証明書の受領)足を運ぶことになりました。

また、印鑑証明書が必要だったので、市役所にも行きました。実印を持っていない人の場合は、更にひと手間必要で、実印の作成と登録が必要です。

補足注意事項として、登記が完了すると、印鑑カードという物をもらえます。これは大事に扱ってください。

法務局から電話が…

登記申請してすぐに、法務局から電話がありました。

私は、商号(AkashicSoft)のフリガナを申請書に記載していなかったのですが、これは記載する必要があるそうです。口頭でフリガナを申告したらOKでした。

なお、フリガナは登記記録には載りませんが、法務局で検索をする場合に必要な、内部情報らしいです。

次に、住所が問題になりました。

私の住民票上の住所には、「辻󠄀」という文字が含まれています。一方で、登記申請書には営業所の住所も個人住所も、「辻」の文字を使いました。

非常に分かりづらいですが、次の違いです。

  • 辻󠄀(一点つじ)
  • 辻(二点つじ)

登記官は、こういう細かいところまでチェックしています。

恐らく住民票という公文書に載っている、一点つじの方が正しいです。

実は、一点つじの字は、IMEの変換でも出てきません。また、Google マップで住所を検索すると、二点つじで載っています。Google マップさえも間違えていることになります。

私は、Google に申告した住所や、DUNSナンバーに発番申請した住所には、二点つじを使用していました。

間違えて Goolge に申告していたことになりますが、これは簡単には修正できません。

この程度の間違いは問題にならない可能性が高いですが、最も無難に行きたいと考えた私は、営業所の住所を二点つじ(間違ている方)で登記し、個人住所を一点つじ(正しい方)で登記することにしました。営業所の住所と個人住所が、同一の場所であるのに食い違いますが、登記は問題なくできるそうです。

これも口頭で済ませました。

こういう事態にならないように、Goolge に申告する住所や、DUNSナンバーに発番申請する住所には、表記ゆれが無いか、慎重になった方が良いです。(ここで間違いがあると、仮に司法書士に依頼していたとしても、どうにもならなくなる恐れがあります。)

一撃で審査が完了した!

登記をして、登記事項証明書を取得し、これで、Google の審査に出したところ、ものの数分で、めでたく一撃で審査に通過しました!

審査があまりに速いので、おそらく、部分的にAIを導入しているのでしょう。

ただし、これは、組織の存在証明で詰まっている場合の対策です。当然ですが、個人の存在証明を含む、別の箇所で詰まっている場合は、また話が違ってきます。

ちなみに、登記にかかった時間は1日です。

最後に、正直言って、ここまで面倒くさいなら、いっそ、初めから会社を設立する方向で考えた方が、手間がかからないのではないか?とも思いました。


以上です。

今回は、Google Play Console の本人確認審査を、一撃で完了する方法を扱いました。

以上のお話を見て、全くちんぷんかんぷんだという人は、一度、司法書士に相談しましょう。

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