note の有料記事「独学12カ月の司法書士試験勉強方法」を公開しました!
自作教材「Ultimate 問題集」のアルファ版(試作型体験版)を公開しました!
こんにちは。九条です。
昨日、Twitter と相互フォローの方と興味深いやり取りをしました。
私は考えたことも無かったのですが、司法書士試験の勉強方法には「暗記型」と「理解型」があるらしいです。
今回は、暗記型と理解型の違いについてテーマにします。
なお、テキスト重視派と問題演習重視派という対立軸もあり、これはテキスト重視派超有利で決着が付いています。
詳しくは別の記事になりますが、一発合格者のほとんどがテキスト重視派それも、超テキスト重視派で、ベテラン受験生や挫折者のほとんどが問題演習重視派です。
そもそも理解型とは?
私は、司法書士試験を「暗記以外やることの無い試験」だと思っていました。
理解型と聞いても意味が分かりませんでした。
そして、司法書士試験の難易度を考察する際、○○大卒なら受かりますか?といったような質問をよく見かけます。
色々な試験を受験していますが、ここまで暗記しかやることの無い試験は、あまりに異質であり、学歴や頭の良さを持ち出して、合格の成功可能性を見積もるというのは間違いだと思います。
東方Project のようなゲーム(努力ゲー)で例えた方が適切です。
よくいろんなところで言ってますが、東方Project の夢想天生をクリアするぐらいの「粘り」を、持ち合わせていれば、司法書士試験も合格するんじゃないかと思います。
それで、昨日、私と対極にある、理解型の方の意見を聞くことができたのです。
例えば、会社法424条で総株主の同意があれば免除できると言う規定があるとします。
「総株主の同意で免除できる」と覚えればそれで良いのですが、なぜ免除できちゃうの?
と言うところまで理解できなければ覚えられない、覚えづらい人がいます。それが理解型ということですかね。
なるほど~。と思いました。
暗記型と理解型、どちらが有利か?
これは、暗記型が圧倒的に有利です。自分が実際に、「超」暗記型で一発合格していることから、体験を以ってよく知っています。
一般に、これは司法書士試験に限ったことではないのですが、受験参考書以上の本に手を出すのは、受験戦略上タブーです。例えば、世界史の勉強をするのに、「三国志」を読む必要は全くありません。(ただし、基本情報技術者試験は超例外で、実務書必須。)
よく言っていることですが、基本的に、司法書士試験では背後にある理屈、等は余計な知識だと思います。厳密には余計とは言い切れないのですが、オートマですべて解説されており、これで網羅されていないことは余計な知識です。オートマが完璧なら未知の問題をフィーリングで解くということも可能になります。
暗記型の場合、受験に必要な事しか覚えませんが、理解型の場合、余計な知識を覚える必要があるのです。
また、理解型の場合、回答速度が遅くなるのではないか?とも思います。
暗記型の場合、試験で、必要な知識は反射的に出てきますが、理解型の場合、知識に裏付けがある分、背後にある理屈という余計なことから想起しなければなりません。
理解型の有利さは?
これは「実務で有利になること」だと思います。
暗記型の場合、試験に必要な知識しか重視しないため、テキスト外の実務で必要な知識を、全面的に、回避してしまいます。
合格後に「一発合格者は実務で即戦力にならないことが多い。」と言われたことがあります。
ベテラン受験生を経た後に合格した奴のひがみだろう。ぐらいに私は考えていました。
例えば、ベテラン受験生よりも、一発合格者の方が「受験に必要な知識」は圧倒的に豊富で、他の合格者から、そんなところまで覚えてるの!?とびっくりされたことがあります。
しかし、実際のところ、ひがみとは言い切れないようです。
理解型の場合、受験が長期化しやすく、かつ実務で有利、という関係があるように思いました。
頭の悪い人にはどちらがお勧めか?
自分で頭が悪いと自認がある人ほど、暗記型がお勧めです。
実際に私も、基本情報技術者試験(実務書必須レベルの超理解型の試験)を、司法書士試験以上に、難しいと感じるぐらい、頭が悪いという自認があります。
暗記型の方が万人に再現性があります。しかし努力ゲーや作業ゲーに慣れていない方だとキツイと感じると思います。
要は、無味乾燥な暗記事項とどこまで向き合えるか?という根性の問題だと思います。
ただ、これには反対意見(暗記型は頭が良い。)もあったことを申し添えます。
また、本当に頭が良い人は、暗記型と理解型を使い分けている、という意見もありました。
是非、基本情報技術者試験の受験を。
興味があるので、もし、司法書士試験に合格して、お暇な方は、基本情報技術者試験を受験してみて欲しいです。そして、感想を知りたいです。
必要勉強時間は100時間程度と、ここだけを見れば、司法書士試験より圧倒的に簡単です。
しかし、基本情報技術者試験は司法書士試験と対極にある、「超」理解型の試験だと思います。
多分、司法書士試験に独学一発合格するような人ほど、難しく感じると思います。
そもそも、実務書が必要という、基本的なことに気付けもしないかもしれません。
これで、もし基本情報技術者を難しいと感じる人が多ければ、暗記型の人は頭が良いという仮説は否定されます。
(基本情報技術者は、司法書士の実務でも役に立つと思いますよ。)
以上です。
次回は、「テキスト重視派 VS 問題演習重視派」を記事にするかもしれません。
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