こんにちは。九条です。
ここ最近、東方Projectの整数作品(外伝ではない作品)15作目にあたる「東方紺珠伝」をプレイし、ノーマル難易度にてクリアしました。
※東方紺珠伝は最新作ではやなく、やや古い作品です。
よく考えることなんですが、ゲームは資格試験に通ずるものがあると思います。
司法書士試験に合格できるか?の腕試しとして、半端な資格試験を受験するより、東方紺珠伝の方が使えるのではないかと思いました。
そこで、この記事では、ゲームが資格試験にどう通じるか?と、東方紺珠伝のレビューと簡単な攻略記事をまとめたいと思います。
司法書士試験に合格できるか?の「腕試し」
よく、「自分に司法書士試験は合格できるでしょうか?」と訊かれることがあります。
今から受験しようという方が、司法書士試験に合格できそうかどうか、腕試しができたり、何らかの判断基準があったりすれば助かる、と考える人は多いでしょう。
これについて私の考えをブログや note に書いています。
ざっくりいうと次の通りです。
- 義務教育で学年平均点~少し上ぐらい。
- 日本国憲法の前文を2週間程度で完全暗記できること。
- 1日10時間の勉強を1年間続けられる根性があること。
これらを満たす方は合格できる可能性があります。
これらに加えて、私はゲームをまともに攻略したことがあるか?が基準に使えると思います。
ゲームと言っても何でもよいわけではなく、次の条件を満たす必要があると思います。
- 攻略難易度が高い。(情報収集が必要)
- 攻略に長時間かかる。(数十時間~数百時間)
- 攻略にコツ(要領の良さ)、努力、及び根性、が必要である。
これを満たす作品はいくつかあるのですが、私が最近やった東方紺珠伝がまさに司法書士試験の腕試しに使えると思いました。ノーマル難易度で攻略できれば十分です。
また、上記の性質を全部満たしていなくても、ゲームシステムの理解の難易度が高いゲームは腕試しになると思います。というのは司法書士試験は暗記主体の試験とは言え、ある程度は理解力が必要で、こうした複雑なゲームシステムの理解ができる方は、理解力を具備している可能性が高いと言えます。(というか、司法書士試験よりゲームの方が難しいことが多いぐらいです。)
受験生が今の時期にゲームをやるのは問題ですから、この記事は、今から受験しようかどうか迷っている方向けの記事です。この記事を書いた1月時点で、受験生の方は、参考にしないでください。
司法書士試験の合格者にゲームの話題が多い。
司法書士試験の合格者にはゲームの話をする方が結構たくさんいます。
私もそうですし、ブロガーの方で、司法書士試験の勉強ノウハウとゲームの雑記を、同時に記載していて、しかもゲームも超上級者という方を見かけることがあります。
合格祝賀会や研修でも、結構ゲームの話は出た気がします。(司法書士って、FF5のジョブっぽいよねとか。)
松本雅典先生も、司法書士試験の勉強方法で、ドラクエを喩えとして挙げており、過去にドラクエをプレイしたことがあるであろうことは推測できます。
何故、ゲームが資格試験に通じるのか?
これは、先に挙げた良いゲームの条件を思い出してほしいです。
- 攻略難易度が高い。(情報収集が必要)
- 攻略に長時間かかる。(数十時間~数百時間)
- 攻略にコツ(要領の良さ)、努力、及び根性、が必要である。
よく見るとそのまんまですね。いずれも司法書士試験に通じます。
- 情報収集が必要。
- 長時間の勉強が必要。
- コツ(要領の良さ)、努力、及び根性、が必要。
これらに加えて、今回は挙げていませんが、「周回要素」も司法書士試験に通じるものがあると思います。周回要素とは、レベル上げのためや、確率の低いアイテムのドロップを狙って、同じ敵を何度も倒し続けることです。司法書士試験も同じテキストを何度も何度も繰り返す必要があり、これは、努力と根性が必要です。
今回紹介させていただく、東方紺珠伝は、周回要素がそこまで強くないのですが、多少はあります。
上で挙げたことは、司法書士試験というよりも、他の勉強や仕事など、リアルを充実させるためにも必要なことだと思います。
ゲームが上手い人は、仮想世界だけに留まらず、現実世界での生き方も上手い、というのが私の持論です。
東方紺珠伝はどういうゲームか?
東方については他の記事でも説明しています。
Youtube の解説役に登場する、巫女と魔法使いのキャラが主人公の原作ゲームです。
そのシリーズの15作目にあたるのが東方紺珠伝です。
※正確には外伝的作品も含めると15作よりも多いです。
シューティングゲームなので、自機を操作し弾を発射しそれを敵に当てて撃破するゲームです。当然ながら敵も弾を発射して攻撃してきますから、これをかわして生き残ることも必要です。
東方紺珠伝は、良い意味でシューティングゲームの禁断に手を染めた作品になっています。
なんと!セーブ機能があります。
さすが、ZUNさん。天才アーティストなだけあって、滅茶苦茶大胆なことをしたなあって感じです。
簡単にシステムを解説します。
このゲームには、完全無欠モードと、レガシーモードの、2つがあります。レガシーモードは従来のシューティングゲームと同じ遊び方ができるモードです。
私がお勧めしたいのは完全無欠モードです。完全無欠モードのノーマルに挑戦してください。
従来のシューティングゲームには残機という概念があります。被弾(ミス)すると残機を1機喪失し、残機がゼロの状態で被弾するとゲームオーバーになります。
完全無欠モードは残機やゲームオーバーという概念がありません。色々な場面場面がセーブポイントになっており、通過するたびに上書きオートセーブされます。そして、被弾すると最後にセーブしたポイントから強制的にやり直しになります。
ゲームを終了してもセーブデータは残るため、いつでもゲームを中断し、翌日に中断したところから再開ということもできます。
これだけ聞くとヌルゲーだと思うかもしれませんが、被弾せずに乗り切ることが滅茶苦茶難しい場面がたくさんあります。
そのため、乗り切るまで同じ場面に数十回、場合によっては数百回、挑戦することになるのも稀ではありません。
いわゆる、「死にゲー」と呼ばれるジャンルです。
これがまさに周回要素なのです。司法書士試験でも同じことを100回やっても理解できなければ101回やれと言われますが、それと同じで、乗り切ることができなければ、延々と続けるのです。
ゲームオーバーという概念が無いと言いましたが、厳密には少し違います。攻略を諦めて、最初からやり直すという選択をプレイヤが自発的にすることができ、諦めたときがゲームオーバーです。
これも司法書士試験に似ていますね。司法書士試験も、落ちたときではなく、諦めたときが、攻略に失敗したときだと言われます。
スペルカード(スペカ/ボム)の扱い
スペルカード(スペカ/ボム)も、従来のシューティングゲームと扱いが異なっています。
従来のシューティングゲームでは、緊急回避的にスペルカードを撃ち、残機の喪失を抑えていましたが、東方紺珠伝にはそもそも残機という概念がありません。
また、スペルカードを抱えたまま残機を喪失することは、「抱え落ち」と言われ、避けるべき致命的な失敗とされます。しかし、東方紺珠伝には抱え落ちという概念もありません。
にもかかわらず、東方紺珠伝のスペルカードの初期値は3発であり、他作品と同じで、特段増やし易いという措置もありません。
スペルカードで苦手な弾幕を弾消しして、すっ飛ばせるのはどちらも同じです。
この性質上、正解と言えるスペルカードの使い方は、何百回と試行しても乗り切れないような、非常に苦手な場面をすっ飛ばすのに使うことです。
尋常ではない努力の果てに…
さて私は、このゲームをノーマル難易度でクリアしたんですが、クリアするまでに何回やり直したでしょうか?
なんと、やり直した回数は、2100回を超えていました。
証拠画像をお見せします。
自慢になってしまいますが、我ながら尋常ではない努力だと思います。
なお、スペルカード(敵の弾幕)によっては、300試行を超えて、結局乗り切れているものもありました。
この証拠画像を、周囲のゲームをよくやる人に見せたところ、唖然としてました。私も自分で知った時は唖然としました。遊んでいる最中は、当たり前のように淡々とやっていました。
通常、やり直した回数なんてゲームでは何の自慢にもならないのですが、東方紺珠伝は特別で、血のにじむような努力の跡として見てもらえます。
こういう努力ができる人が、司法書士試験でも有利というわけです。
また、努力だけではありません。
攻略サイトを見て情報収集したり、うまく行かなければ、やり方を変えてみるなど、PDACサイクルと呼ばれるものも必要です。
こうした要素は、やはり司法書士試験だけでなく、勉強や仕事などでも役に立つと思います。
クリアまでに何時間かかるか?
私が要したプレイ時間は、約8時間半でした。これは、他作品でノーマルをクリアできる程度、まあまあシューティングゲームに慣れた人の場合のプレイ時間です。慣れていない人はもっと練習が必要で、数百時間かかる可能性もありますので覚悟しておいてください。
攻略方法
このゲームは、諦めたときがゲームオーバーだと言いました。
諦めたくなくても、諦めざるを得なくなるときもあります。
よほどシューティングゲームに慣れた方でなければ、これだけはどうしても乗り切れないという場面が必ず出てきます。
そう言う場合は、スペルカードを撃って乗り切ります。しかし、そこまで苦労しない他の場面で安易にスペルカードを消費してしまうと、本当に必要な時にスペルカードが足りなくなります。
そうすると、いわゆる「詰み」という状態です。
こうなると諦めなくてはならなくなるので、詰みをいかに回避するかが重要になります。
これは、本当に必要な時以外は絶対にスペルカードを撃たない以外に対処方法はありません。
場面によっては数百回試行が必要になりますが、それでも絶対無理だと思ったところ以外ではスペルカードを撃ってはいけません。
道中やボスの通常弾幕で撃ちたくなることもありますが、基本的には避けた方が良いでしょう。
参考までに私のスペルカードの使い方ですが、5面突入時にスペルカードの所持数が満タンでした。
そして、ラスボスの最後のスペルカード(弾幕)でスペルカード(ボム)を3枚撃つ羽目になって、そのほかの場所でも何箇所かスペルカード(ボム)を使っています。最終的にスペルカード(ボム)が2枚余りました。
司法書士試験でも、受験自体を諦めると攻略失敗ですが、どうしてもわからない分野だけ限定的に諦める必要がある場合があります。東方紺珠伝では、限定的に諦める方法として、スペルカードが存在するのですが、その使いどころが滅茶苦茶重要というわけです。
最後に
今回は以上です。
東方紺珠伝は、Amazon で2000円程度で購入できるパソコンゲームで、Windows10~11であれば、古いパソコンでも大抵の場合動作するので、もしよかったら試してみてください。
色々な自分の能力を試すことができますし、努力(やり直した回数)が記録に残ります。
何より、クリアしたときの達成感が非常に大きいですし、楽しいゲームです。
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