こんばんは。九条です。
唐突ではありますが、今回は松本雅典先生の動画についてお話します。
大分前ですが、松本雅典先生が「司法書士試験の一発合格者の3つの特徴」という動画をアップされています。
今回は、この動画で挙げられている3つの特徴に、管理人である私がどの程度当てはまっているかを考察していきます。
松本雅典の動画
この記事を読む前に次の動画をご覧ください。勿論、管理人もこの動画を見た上で考察します。
前提
プロフィールにも記載していますが、私は平成24年度に、お試し受験をしているため、厳密には一発合格では無いと言うことは最初にお断りしておきます。(平成24年度は民法すらロクに勉強せずに、ほぼまったく対策無しに挑みました。)
3つの特徴
動画からの引用ですが、一発合格者には、次のような特徴があると言われています。これに、管理人にどれくらい当てはまるかを考察します。
- 負けず嫌い
- ブレない
- 根拠のない自信がある
1.負けず嫌い
これについては、管理人には当てはまると感じる具体的なエピソードがいくつかあります。
松本雅典先生も挙げているゲームに関するエピソードです。
私は、小学校に入る前からテレビゲームをやっていましたが、負けそうだからとリセットボタンを押したことは有りません。
小学校に入る前に、ここまで考えが及んでいたかは分かりませんが、これはやはり、スポーツマンシップに反するからです。ゲームというのは、一定のルールの上で戦って勝ってこそ意味があるものですし、リセットボタンという行為はルール違反です。
ですが、負けず嫌いではないかと言えばそうとも思えません。
大学の頃、友達グループの間で将棋が流行りました。当時、私の周りに10人ぐらい将棋にハマっている人がいたのですが、その中で私は最下位クラスの実力で、ほぼ誰にも勝てずに、ヘタクソすぎると馬鹿にされたこともあります。
そこで、夏休みの間にコンピュータを相手に猛練習したのを覚えています。
その結果、夏休みが開けて将棋をやったら、立場が逆転しました。10人ぐらいいた友達グループの中では2番目に強くなり、いったい何があったんだと、みんなびっくりしていました。友達グループの中に1人だけ、圧倒的に強くて、どうしても勝てない人がいましたが、その人から馬鹿にされるということはなくなりました。
もうひとつあります。
東方project(東方シリーズ)というゲームがあります。これは二次創作の方が有名になってしまっている作品ですが、元々はシューティングゲームです。
これは対戦ゲームではありません。
このシューティングゲームが部活の中で流行っていたのですが、当時、シューティングゲームというジャンルが苦手で、何が楽しいのか分からないと言った感じでした。
周りが、難敵に挑んであーでもないこーでもない、と試行錯誤している中、最も低い難易度(Easy)に設定にした上で、第一面のクリアもおぼつかないという状況です。
誰かに負けたわけでも、誰かに馬鹿にされたわけでもありませんが、私が当時思ったのは、みんながこんなに楽しそうにやっているのを楽しめないというのは、自分の世界を狭めているんじゃないかということでした。
そこで東方projectも猛練習したのを覚えています。
1日10時間ぐらいやりました。特に時間をかけたのが東方永夜抄の Last Word です。
Last Word というのは、特定のボスを選んで何回でも挑戦できるモードで、信じられないような強さのボスに、ときには謎解きをしながら挑んでいきます。
Last Word は1戦あたり1分もかかりませんが、その数十秒を成功させるために、数百時間をかけて試行と練習を積み重ねる感じです。
その結果、解けない(クリアできない)Last Word は「深弾幕結界-夢幻泡影-」と「無想天生」だけになりました。「夢幻泡影」と「無想天生」については、Youtube 等にプレイ動画をアップしている方がいますので、ネタバレを気にしない方は見てみてください。
ここまでくると、いつの間にか、何が楽しいのか分からないという状況だったのが、友達グループの中で率先して攻略情報を発言するような立場になりました。
この経験から、何が楽しいのか分からない状況から、趣味が増えましたし、二次創作を含めた東方という一大ジャンルを楽しめるようになったので、世界が広がったと思っています。
以上から、松本雅典先生のおっしゃる負けず嫌いとはちょっと違うかもしれませんが、当てはまらないとも言えません。
むしろ、私にとっては、多少の困難は、努力でねじ伏せられるという成功体験が重要ではないかと思ったエピソードです。試験でも、必ず困難が立ちふさがりますが、努力でねじ伏せた経験があれば、必ず成功するだろうと信じて突き進みやすくなります。(これは3.根拠のない自信があるにも繋がることです。)
2.ブレない
※ここでは具体的な講師のお話もしますが、誹謗中傷になりそうなので、あえて名前を伏せた部分もあります。
これは確かに当てはまります。
一度独学で行くと決めて、オートマと必出3300選と過去問をメインにすると決めたら、ブレませんでした。
確かに、途中で勉強方法が迷走してしまい、情報収集に時間を費やしたことがあります。しかし、@40さんの情報を目にしてからは、この情報を信じるようにしました。(妄信するのではなく、そこに独自のカスタマイズは加えています。)
試験の直前期になって、私は条文に手を広げていますが、それは、オートマと必出3300選と過去問がほぼ完ぺきになったと思って、これ以上点を伸ばすなら、手を広げた方が良いという確信を持っていたからです。
私は直前期に伊藤塾さんの講義も受けていますが、これは必出3300選の最新版を入手するためだけという明確な目的があってのことですし、講義では講師の言うことは話半分にしか聞いていなくて、これまで自分の勉強してきたことを信じようという気持ちで受講していました。例えば、講義で民事保全法の条文を読んだ方が良いという指示を受けたことがありますが、これまでの勉強からその必要はないと思い全く無視したのを覚えています。
ここで発言するのはあまり良く無いのかもしれませんが、伊藤塾さんのカウンセリングも受けたことがあります。
そこで独学1年目です、と言うことを申告したのですが、「きっと受かると思います。」ではなく「戦えると思います。」という何とも歯切れの悪いアドバイスをもらいました。もしかしたら、誰に対してもこういう歯切れの悪いアドバイスをしているのかもしれませんが、正直、本音で相手の講師は、私のことを受からないと思っているのではないかと思いました。しかし、私はむしろ、この講師に祝賀会でお会いして見返してやりたいという気持ちが強くなりました。(これは1.負けず嫌いにも繋がることです。)
※カウンセリングでお話した講師とは実際に祝賀会でお会いしております。
直前期になると、講師のブログもよくチェックしていました。中には、かなり難しい知識を挙げて、合格レベルならこのくらいわかって当然だ、みたいな文章を書いている方もいます。かなり挑発的で受験生時代に見てイラっとした記憶がありますが、そういう知識を見て、この知識が無いとダメなのかとは思いませんでした。無くても自分は受かるんだから、受かって、イラっとくる発言をしている講師が間違っていることを証明しようという気持ちになりました。
以上から、松本雅典先生のおっしゃるブレないというのにはかなり当てはまっていると思います。
3.根拠のない自信がある
これは当てはまらないかもしれません。
「自信がある」の部分は当てはまるのかもしれませんが、「根拠のない」の部分が当てはまらないのです。
Twitter 等を見ていると、私はかなりの自信家に見える方もいるかもしれませんが、根拠があることが多いです。
実は、私はこんな発言をしています。
松本雅典先生のいう一発合格者は自信があるというのは正しいと思います。試験会場にわらわらと人が入場しているのを見て、ああこの中で自分が1位になるのか…と思いましたが、そういう心境になる方は、あまりいないそうですね。
— 九条@司法書士試験勉強法ブログ運用中! (@KyouzaiDesign) 2021年5月31日
この体験は事実なのですが、根拠が無かったわけではありません。
というのは、模試では圧倒的な成績を取っていましたし、模試でこれだけ出せるなら、同じペースで頑張れば、本試験はもっと成績が伸びるだろうとも考えていました。
記事にも書きましたが、私の受験生時代の模試の結果を覚えている範囲で書くとこんな感じです。
・伊藤塾さんのプレ模試 30/30(記述の採点無し、順位発表無し。)
・伊藤塾さんの模試第1回 33/33(全国順位5位/約1500人、判定:S)
・伊藤塾さんの模試第2回 33/30(全国順位22位/約1500人、判定:S)— 九条@司法書士試験勉強法ブログ運用中! (@KyouzaiDesign) 2021年6月11日
しかし、松本雅典先生がおっしゃるように、初期の時点では、自信の材料がありません。世間で非常に難しいと言われる司法書士試験ですから、こんなモノに挑戦しようと思うなら、初期の時点で自信が必要です。これには私も同意するのですが、やはり根拠がないわけではありません。
というのは、私は大学受験や資格試験と試験を色々と受けているのですが、受験ではほぼ負け知らずで来ているからです。それらの試験が司法書士試験より難しいとは申し上げませんが、司法書士試験も試験と名前に付く以上は、私の敵ではないと思っていました。
印象深かったのが高校の時に受けた検定試験です。
私が受験した当時は、当時の出題傾向を全く無視した難問が出題されました。絶対評価の試験なのもあって、「やべぇ、どうすんのこれ?」と思いましたが、持てる知識を全部動員し、その場で考えて答えを出して書き込みました。
その結果、合格点ピッタリで、私の学年で私1人だけが合格しました。
後で知ったのですが、この問題は、到底、高校生に解かせるような問題ではなく、大学院の単位認定試験レベルの問題でした。(もっとも、合格点ピッタリだったので、ちゃんと正解を書き込めていたかどうかは定かではありません。)
この経験は、試験が得意だという自信に繋がる大きな出来事だったと思います。
以上から、私は自信に根拠があったわけで、根拠のない自信ではありません。
むしろ、私は根拠のない自信は危険ではないのかと思います。司法書士試験で大事なのは、今自分の置かれている状況を客観的に判断できることです。
これは、模試を解けば明らかになりますが、模試は早期に実施されないですし、模試を何回も解いていると勉強の効率が悪くなります。
模試を受けずに、合格に必要な知識とその精度はどのくらいで、自分の知識とその精度はどのくらいと言うことを正確に把握しておかなければ、勉強の仕方を間違います。
自分に実力があると過信して、上級者向けの講座に手を出したりするのは司法書士試験では危険なのですが、そういうリスクがあります。
最後に、松本雅典先生が「親に褒められて育った人は自信がある。」というようなことをおっしゃっていましたが、これも当てはまりません。
というのは、私は親から全否定され続けて育ちました。司法書士試験を受験すると親に告げたときも「お前が受かるはずがない、受かったら奇跡。」と一蹴にされました。
大人になってから知ったのですが、私の家庭環境はあまり良い家庭環境とは言えないようです。こういう環境で育っていると、これが良いのか悪いのかは別として「反動形成」や「分裂」と言った心理的防衛機制の結果として、歪んだ形で自信が現れて来るそうです。
まとめ
今回は以上です。
- 負けず嫌い
⇒リセットボタンは押さないが、当てはまらないとも言えない。 - ブレない
⇒当てはまる。 - 根拠のない自信がある
⇒当てはまるが、根拠がないわけではない。
根拠のない自信ではなく、大事なのは、今自分の置かれている状況を客観的に判断できることだと思います。
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