【司法書士試験】最強の模試

司法書士試験
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こんにちは。九条です。

この記事は、5月の司法書士試験の出願までには書く必要があると考えていたものです。余裕を持って投稿しておきたかったので、少々早いですが、投稿させていただきます。

この記事は、今年ではなく、来年の合格を目指す方向けの記事です。

先にこの記事を読んでください。

私は、模試の役割のひとつとして「自分の勉強の方向性が間違っていないかを確認する。」ことを挙げました。

次のようにも述べています。

「自分の勉強の方向性が間違っていないかを確認する。」と言っても、あくまでも模試は模試です。後程記事ににしますが、この用途で使うのであれば、模試よりもずっと良い方法があります。

本記事では、まさにそのずっと良い方法を解説させていただきます。

参考記事

模試との付き合い方

最強の模試とは?

端的に言ってしまいます。

本試験の問題を模試の替わりにしてください。

本当は逆ですね、模試が本試験の替わりなのですがね…。

具体的にどういうことかと言えば、8月に発表される最新の本試験問題(矛盾した言い方かもしれませんが、最新の過去問)を法務省からダウンロードし、模試の替わりにします。

予備校がこの模試は「本試験の傾向を綿密に分析し、本試験の傾向を反映している。この模試なら実力を測れる!」との触れ込みで模試の宣伝をすることがあります。しかしですね、所詮模試は模試。いくら本試験の傾向を反映していようとも、本試験の問題を超えることは絶対にできません。

本記事のタイトルになっている最強の模試とはそういう意味です。

最強の模試の有用性

私の発言を引用します。

今年の合格を狙う場合、この時期になって「自分の勉強の方向性が間違っていないかを確認する」のは遅すぎるというのが私の意見です。この時期になると、軌道修正が大変困難になります。

できれば勉強開始した年の年内に確認しておく方が望ましいと言えます。そのため、本 Web サイトではこの時期の模試とは別に、「プレ模試」の受講をお勧めしております。もっとも「プレ模試」は年明けに始まりますので、これでも遅すぎると思っています。

来年以降の合格を狙う場合は、1年目で良い点が取れるはずがないですが、それでも模試を受けた方が良いです。

特に独学の場合は「自分の勉強の方向性が間違っていないのか?」という不安が常に付いて回ります。もちろん予備校を利用していてもこの不安は付いて回ります。模試を使うことでこの不安を打ち消すことが出来ます。

既に勉強した科目だけでも高得点を取れるようであれば、勉強の方向性がある程度正しいことが証明されます。そうなれば、安心感もありますし、勉強に対するモチベーションも上がるでしょう。

8月~年内ならば「自分の勉強の方向性が間違っていないかを確認する」のには遅すぎるということはありません、軌道修正する時間は十分に残されています。

そして、模試で高得点を取れるようであれば「自分の勉強の方向性が間違っていないのか?」という不安を打ち消すことができます。

具体的な使い方

もはや説明の必要は無いかもしれません。

既に学習が終了した分野の最新の本試験問題を解く

既に学習が終了した(100% 近く理解した。)分野の最新の本試験問題を解きます。高得点が取れるようであれば、勉強の方向性がある程度正しいことが証明されます。そうなれば、安心感もありますし、勉強に対するモチベーションも上がるでしょう。

このとき、全ての問題が初見になります。なぜなら、あなたのお手持ちのテキストは、最新の本試験問題を一切参照せずに書かれているのですから。オートマシステムのような過去問の引用が多いテキストであろうとも、時空の問題により、最新の本試験問題を掲載することは不可能です。更に言えば、最新の本試験問題を分析した上で、テキストの内容を調整することもできません。

重ねてになりますが、全ての問題が初見であり、如何なる模試よりも優れた模試、最強の模試になります。

これを、各科目の学習が終わり、100% 近く理解したと自覚する度に繰り返していきます。そうして高得点を取り続けられるようであれば、勉強方法は大枠で正しいことになります。あとは、本試験までにその知識を維持することを考えればいいことになります。

ここまでくれば、大きな手ごたえと安心感を得られると思います。

当然の話ですが、学習が終わっていない科目まで解かないように!初見ではなくなります。

合格するには別の努力が必要

しかしですね…

全11科目の知識を本試験まで維持するのがこれまた難しいんですよ。全科目この方法で高得点を取れたからと言って、直ちに合格が決まるというわけではありません。これからも尋常ではない努力を続けなければなりません。復習しなければドンドン忘れてしまうのです。

実際に解いてみる

8月と言えば、例えば1年計画を組んでいる方は、民法と不動産登記法の学習が進んできたころでしょうか。

ここで、民法と不動産登記法だけ、実際に本試験の問題を解いてみましょう。

残念ながら、思うように解けないはずです。

これは、民法と不動産登記法が極めて難しい科目だからです。100% 近く理解したと自覚していても、実際には半分程度しか理解していないということが十分に考えられます。

これと逆のパターンも考えられます。高得点が取れた!俺は天才だ!

この場合も決して、十分に学習が進んでいるなどと己惚れないでください。たまたま簡単なだけだったのかもしれません。

民法と不動産登記法は司法書士試験の中でもとりわけ出題数が多く、難易度も高く、合格レベルの受験生ならまず対策を怠らない科目です。加えて尋常じゃなく難しい問題を連発する年もあります。

尋常じゃなく難しい問題を連発されると、ちゃんと勉強している人と、しないない人の間で間違いなく差が付きます。これまでの傾向から言って民法と不動産登記法が合否の分水嶺となったことは多いのです。

幸いにも、民法と不動産登記法両方が簡単だったという年は聞いたことがありません。平成26年度は民法が、平成27年度は不動産登記法が尋常じゃなく難しい問題を連発しています。(ただし、平成27年度の不動産登記法はオートマシステムをちゃんとやっていれば解ける問題が多く、独学者には有利でした。)

それからですね…

高得点が取れないとしてもこの時期なら問題ありません。余り落胆しないように!

自覚ではなく客観的な 100% に至る努力、これは年が明けてからでも間に合います。

それからもうひとつ、会社法以降は、民法と不動産登記法ほどの知識は要求されません。100% 近く理解したと自覚があれば、それ以上知識を詰め込む必要性は薄くなります。(それでも余裕があるなら知識を拾うに超したことはありません。)本試験までその知識を維持できるかが重要となります。

最後に

科目によって正しい勉強方法は異なります。最新の本試験問題で良い点が取れたからと言って、これから先もずっと同じ勉強方法に固執するのは危険です。それは覚えておきましょう。

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