こんにちは。九条です。
司法書士試験に挑戦したいけど、自分の「頭」でそれが可能なのか?疑問に思っている人は多いと思います。
勉強が得意な人、苦手な人がいますが、今回は司法書士試験にどの程度の学力があれば合格できる可能性があるかを見ていきます。
信用できない情報
司法書士試験に必要な学力について、大半の情報は信用できません。
予備校は「やる気さえあれば、誰でも司法書士試験に合格できる。」というような宣伝をして、言葉巧みに人を受験に誘うようなフシがあります。商売ですから、ひとりでも多く司法書士試験の受験生を増やして、予備校に来て欲しいのでしょう。しかし、学力には個人差があります。「誰でも合格できる。」という触れ込みを見るとかえって信用できなくなりませんか?
一般的に、予備校は司法書士試験を簡単であるという風に流布したがる傾向にあります。逆に、試験を難しいという風に流布したがる人達もいます。
後者は、司法書士試験に合格できない人や挫折した人達のことです。そういう人達は、「自分が合格できないのは試験がめちゃくちゃ難しいからだ!」と言う風に持って行き、不合格を正当化したいのです。
司法書士試験の合格率は3%です。そのため、流布されている多くの情報は信用できないということを思い出しましょう。
そこで、受験するか迷っている方のために、「合格者」が具体的にどの程度の学力を持っているかを提示させていただきます。「やる気さえあれば、誰でもできる!」やよりも「これくらいできるなら大丈夫ですよ。」の方が信用していただけると思います。
具体的にどの程度の学力が必要か?
管理人の学業成績
これは、私の学業成績を提示することで説明に替えさせていただきます。
私の義務教育(中学時代)の学業成績は上位4分の1ぐらいでした。もう少し具体的に言うと約100人の学年で上位30位~20位に入る程度です。
なお、私は塾に通っておらず、部活をしていました。そのため、がっつり勉強時間を確保できていたわけではありません。
定期テストの試験対策は、直前1週間に学校から帰った後、1~2時間勉強する程度です。
これを優秀と見るかどうかは人それぞれではありますが、少なくとも言えるのは、私は突出して頭が良いわけではないということです。
えっ、「そんな成績で合格できるの?」と思った人もいるでしょう。
私は、司法書士試験にかなり余裕をもって上位合格しています。なので合格成績を気にせず合格するだけなら上位3分の1以上か、もしかすると平均点以上を確保できていれば、合格に必要な学力を満たしているということは十分に考えられます。
義務教育の学業成績がそれほど良くなくても、司法書士試験には十分合格できる可能性があるのです。
得意科目、苦手科目も重要
司法書士試験では、義務教育で教える5教科の知識が直接問われることはありません。(ただし、漢字の読み書きができたり、算数の四則演算ができたりすることは必要です。)
しかしながら、司法書士試験と試験の性質が似た科目は存在します。
それは理科と社会です。
司法書士試験の大部分は暗記が占めているのですが、義務教育の理科と社会も暗記が大部分を占める科目です。
そのため、理科と社会が得意な方は、司法書士試験で向いているということが考えられます。
ちなみに、私の義務教育の学業成績は、上位4分の1程度と述べていますが、理科と社会は非常に得意でした。学年で成績1位を取ったことも何度かあり、理科と社会が「5教科」の平均点を押し上げているという状況にありました。
一方、司法書士試験とあまり関係が無いと思われる科目は、国語、数学、英語、その他の技能科目です。
- 国語
⇒文章から人の気持ちを読み取るような繊細なセンスが要求されますが、司法書士試験ではそのようなことは要求されません。 - 数学
⇒暗記するだけでなく「閃き」が必要な科目ですが、司法書士試験では「閃き」は要求されません。 - 英語
⇒私の場合、英語教師の質が悪かった所為があり、英語が非常に苦手です。教師の質に左右される部分が大きいですから除いて考えましょう。 - その他の技能科目
⇒音楽や美術は、個人のセンスに依存する部分が大きいです。司法書士試験ではそのようなことは要求されません。
以上から、私は理科と社会が得意な人は司法書士試験に向いていると思っています。苦手な人は向いていない可能性があります。
まとめ
司法書士試験合格に必要な学力は、義務教育の成績で言えば、平均点以上~上位3分の1程度だと見積もります。
理科と社会が得意な人は司法書士試験に向いており、苦手な人は向いていない可能性があります。
ただ、最後にひとつだけ付言しておくならこれはあくまでも目安です。この条件を満たしていなくても合格できる可能性はあります。
コメント